魔法少女マダカカジカ | ガクランマスターベーシング

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41-0721

デストロイ

 

屁が出て困る

 

69です

 

お前さんたち

 

リカちゃん電話はご存じであろうか?

 

そう

 

あのリカたんが

 

もしもしサービスしてくれる

 

電話サービスである

 

そんな電話サービスが横行した平成初期

 

私は確か中学2年生くらいであった

 

思春期

 

反抗期

 

発情期

 

もはや世はエロ本時代であった

 

そこら辺の空き地に定期的に必ず捨ててあった

 

エロ本

 

しかしながら中学2年という私は

 

経済的にもまだ未熟で

 

エロ本を買う金など持っていなかった

 

エロ本=家

 

というくらい高額な

 

人生を狂わせてしまう

 

いわば

 

サンクチュアリ

 

私は空き地に捨ててあったエロ本を拾っては

 

友と共有しあっていたほど

 

そんなエロ本を読んでいた時に

 

それを見つけてしまった

 

 

そう

 

禁断の地

 

ダイヤルQ2

 

エッチなお姉さんとお話ができる

 

今や幻の大地

 

しかし広告には18歳未満利用禁止の文字が

 

あと5歳足りぬ

 

マジメな私なりに考え抜いた策は

 

声を変えよう

 

そして意を決してダイヤルしたんだ

 

「もしもし~♡何してるの~♡」

 

変なお姉さんが出た!

 

怯んだ

 

どうした私、負けるな私

 

「もしもし~?♡」

 

その声はまさにサキュバス

 

童貞の私には刺激が強すぎた

 

そして喉から絞り出した私の精一杯の第一声は・・・

 

「ボシボシ?お尻何個?」

 

声を絞っておっさんに寄せたはいいが

 

何だ

 

お尻何個って

 

割ったら2つに決まってるだろうが

 

だが、究極魔法を唱えた私はもはや疲労困憊

 

次の言葉が思い浮かばぬ・・・

 

そしてお姉さんから返ってきた一言が私をさらに痛めつける

 

「あれ~?声若いね~。もしかして中学生かな~?ダメだぞ♡」

 

ばれてる

 

私の自信作、五郎(43歳)の声色が

 

見破られた

 

もうダメだ

 

狼狽えている私をよそに受話器の向こう側からは

 

サキュバスの囁き

 

「ね~?もしも・・・」

 

ガチャ

 

切った

 

これが大人の世界であったか

 

ギブアップ

 

もう

 

グラビアのお姉さんでお腹いっぱい

 

とまぁ

 

まだ早すぎたと現実を思い知った14歳でしたが

 

何事も未知の世界へ足を突っ込むのも

 

大事です

 

だって

 

人生短いんですもの

 

やったもん勝ち

 

ちなみに

 

後日

 

家に電話料金が届いた時

 

親父が母に

 

怒られていました

 

どこに電話したんだと

 

親父は頑なに知らないと言っていましたが

 

知らないはずです

 

犯人は

 

私なんですから