依怙 | 青葉の翳り

依怙

AVENGED SEVENFOLDを買ったのは15日である。

20日午前にBフレッツ開通工事の立会いを終え、昼食を外で食うのと、今月のウルトラジャンプとチャンピオンレッドを買いに行った。


昼は雫石にある凛庵なる蕎麦屋。今月頭、道の駅の蕎麦でとろろを食わされてしまったので、今回はちゃんとメニューを確認して、野菜天セットを誂えた。

もり、半ライス、天ぷら、小鉢、デザートにヨーグルト、香の物が付いて1,000円也。個人的な偏見でしかないのだが、国道や大きな県道沿いの蕎麦屋は、味が落ちる気がする。蕎麦屋でやっていくなら、地代の高いところにはとてものこと、店を構えられまいというだけの偏見である。そうしたわけで、今までこの店には立ち入ったことはなかったが、偏見はどこまでも偏見でしかないことを痛感した。辺鄙なところにあったからって、隠れた名店とも限るまい。どこに店を構えていても美味い所は美味い。但し、場合によっては少々高めの料金設定になっても已む無しと納得するか否かの違いしかない。


さて、気分良く、漫画雑誌を買い求めついでに、レコード店の方も覗いてみた。ここは書店とレコード店が店内で繋がっている。平素、本もCDもこの両店で買っている。AVENGED SEVENFOLDもこのレコード店で買った。

今月のCDは買ったから、もう買うことはないのだが、物のついでに立ち寄ったまでである。

そこでとある文句が目に付いた。見なければ幸せであった言葉である。しかし、一度見てしまった以上、骨肉に沁み込んで消し難い痛烈無慚な言葉であった。

「20日から31日まで、CD・DVD全品ポイント2倍」

世の中には承服し難き依怙の沙汰があり、我々は屡そのような理不尽に遭遇することがある。今回は正にそれであった。

この店ではトータル10,000円相当の買物で、500円の割引券が付与される。それが5,000円で済むのだ。何とも口惜しく、狂おしく、天の摂理に唾したくなる心持ちである。

「不知、レコード店なぞに足を向けねば・・・・・・」

悔しがっても後の祭りである。何かCDを買ってしまいたい衝動に駆られたが、この時節である。小生も例に漏れず宴席が重なっており、勢い任せの出費は何としても避けねばならぬ。結局、諦めたが、今でも納得できぬ気持ちがある。