どうも、長谷川和大【はせがわかずひろ】です
遅ればせながらやっと書き上げることができました。
2月21〜23日、渋谷区総合文化センター大和田さくらホールにて開催されたミュージカル、「東京少年少女」に出演しました。
お越しくださった方々、ありがとうございました。
ぼくにとって初めてのミュージカルで、
とても貴重な経験、そして思い出になりました。
出演が決まったときまでさかのぼり、
終わったいままで振り返ってみると、とても感慨深いものがあります。
未経験のダンス、演技、
そして、確実に不相応な高校生役(共演者の子達からは30代だと思われていた)、さまざまな不安を抱えながら稽古に臨む、かと思いきや、
稽古初日に体調を崩し、1週間ほど出遅れてしまうといったスタートで、ぼくはこの作品に出れるのか?出てよいのか?と思い悩みました。
出遅れた稽古で、ダンスのできない人間だと察してくれたのか、
振り付けの木下先生、共演者の方から丁寧にレクチャーを受け
ぼくの中でなんとなく形にすることができました。
自分のなかでできているつもりでも、周りと比べて浮いてしまう、どうすればサマになるのかと考えながら、みんなからテコ入れしてもらい、本番はベストなパフォーマンスを披露することができました。
演出の大塚幸太さんは、とても我々演者との距離感も近く、
いろいろな点で不安があったぼくに優しく手ほどきをして下さいました。
見てくださった方はお分かりいただけたかと思いますが、
ぼくはコミカルなシーンで目立つ演出をいただき、
初めはそんな役回りであることに
少しやるせない気持ちになってしまうときもありました。
ですが、方々からさまざまなお褒めの言葉をいただき、
なによりぼくの出番で笑ってくださる方がたくさんいたことが
とても自信につながりました。
そして自分の中で自信のあった歌の部分でも、
初っ端の角松道場(角松敏生さんの自宅スタジオでの特訓)で
角松さんが求めているものに応えることができず、かなり落ち込んでしまいました。
しかし、東京少年少女と関わっていく中で、
角松さんが持っているこだわりはどういうものなのか徐々に知ることができ、みんなでそこに向かってより良いものを作ろうとできたこと、
また、角松さんにお会いするたびに優しい言葉をかけていただいたことで最後まで心折れることなく駆け抜けて行けました。
このように自分自身不安だった部分をさまざまな方のおかげで乗り切ることができました。
VOJAと全く環境が違い、ぼくが年長者に入るような中で、
若い子たちの有り余る力に驚きつつ、エネルギーを享受できたこと、
その若い子たちの中にもたくさん先輩がいて、
作品を作り上げることに対しての意識が非常に高かったことに
毎日圧倒され続けていました。
そんなみんなの胸を借り、自分も東京少年少女のために短い期間でありながら切磋琢磨していけたことが、本当に高校生に戻ったような気持ちになれました。
オーディションのときは、「ミュージカルは未経験ですが、表現の幅を広げるために応募しました。」と言いはり、みんながミュージカルの話をしていても斜めから、ぼくは普段ゴスペル歌ってるんで、とばかりにミュージカルを知らないことを正当化してた自分が、ここまで純粋にミュージカルを好きになれたことがなによりも成長できた部分でした。
それは、幸太さんの演出、角松さんの音楽、影で支えて下さったスタッフのみなさん、そして頼もしい仲間達、それぞれがなければ叶わなかったことだと思います。
高校生も卒業し、再び大学生としての生活へ戻ってはや2週間ほど経ちますが、東京少年少女の“初演“に出られたということは一生忘れられない思い出になりました。
本当に様々な人へ感謝の気持ちでいっぱいです。
どうもありがとうございました