Chère Musique
アーノンクールさんのことを知って、
動揺して投稿予定が狂いましたが、、
5日土曜日は
Roland Piano Music Festival
2015 Final
ローランド ピアノ ミュージック
フェスティバル 2015 ファイナル
でした。
年は間違いじゃありません (;^_^A
毎年、夏から翌年の3月までが期間のコンクールなのです。
特に重要な仕事が入らない限り、立場上、ファイナルは毎年聴きに行くことにしています。
会場はいつも、晴海トリトンスクエアの中にある第一生命ホール。
全国からエントリーする数千名の方々の中から、今年は37名のファイナル。
やっぱり毎年、自分が審査した地区の代表の方を応援してしまいます。
(;^_^A
今年はなんだかレベルが高かった。
(O_O)
聴きごたえがありました。
このコンクールは、
全国が約10~12くらいの地区に分けられ、
小学生低学年の部、小学生高学年の部、中・高生の部、一般の部の4部門。
地区予選が録音審査
本選が地区別にステージ審査
そして各地区の各部門から、最優秀の代表がひとり、ファイナルに出場します。
以前記事に書いたように、
http://s.ameblo.jp/voix-claire/entry-12096035285.html
とても珍しい
「音楽ジャンル混ぜこぜ」
のコンクール。
課題曲集が出版されて、そこから一曲選んでエントリーするのですが、
これはその時の旬の曲という基準で掲載されている曲集です。
例えば、映画、ドラマ、アニメ、その他テレビ番組、フィギュアスケート、などなどの、その年に話題になっている曲たち。
ジャンルは、ポップス、ロック、ジャズ、クラシック、その他何でも。
当然、元々がピアノ音楽なのはその中ではほんの一部なので、オケ曲やバンド曲はピアノ演奏用に編曲されたものを掲載しています。
そのピアノ編曲を気持ちよく弾ける専用のオケやバンドのカッコイイ伴奏が、データダウンロードで購入出来るので、それにノッて弾く方もたくさんいます。
予選と本選はこの課題曲集から同じ曲で出ますが、
ファイナルだけは、また特別にそれ用に編曲された作品を弾きます。
こちらは特に流行り物という限定はなく、名曲達が選ばれます。
これももちろん、あらゆるジャンルの音楽6~7曲がターゲットになっていて、自分で選べます。
そして、そのファイナルはなんと、
本番が協奏曲形態なのです。
小さな規模ですが、プロの生演奏とのアンサンブル。
弦楽器、管楽器、シンセサイザー、ベース、ドラム。
そしてプロの指揮者が振ってくれます。
贅沢~なコンクールです(#^.^#)
今年の感想は、
音の表情が豊かになってる!
です。
ここ数年どんどんそうなって来てる気がする。
プロの演奏が一般と違う点はたくさんありますが、
その中のひとつに、
プロはどうしても、その人の作り出す音が身振りや顔つきに出てしまう、
ということがあります。
見た目の表現が派手な人と地味な人はもちろんいるし、
タイプも様々だけど、
まったく無しという人はいません。
演奏は、
聴力と、精神の動きと、呼吸と、筋肉の動きと、体重(重心)コントロールとで出来ていますから、
隠そうとしても無理なのです。
「感心」ではなく、本当に「感動」させられる演奏
↑
顔つきから何から、見た目まで弾いている音と一致している
↑
心身すべてで弾いている
この図式が、ここ数年のファイナル出場者の中にはちゃんとあるような気がします。
PMF 2012 ファイナル
一般の部 東海地区代表は、
今は名古屋に住んでいますが、その数年前まで東京で私のアシスタントを務めてくれていた 東谷悠子 という音楽家でした。
そして、ファイナルで見事に全国1位になりました。
今思い出しても嬉しさがこみ上げる
(≧∇≦)最幸の思い出。
その彼女の演奏が、
まさしくそんな演奏だったのです。
小さな身体で、彼女の存在そのものが、いや、その周りの空間ごと全部、生きた音、リズムになっていました。
思わず引き込まれて、
観客は皆さん前のめり(笑)。
(私はもちろんその才能を知っているので、晴れ舞台に涙ぐみながらも、ニヤニヤして聴いていました 笑)
それもそのはずです。
彼女はプラスティクアニメのパフォーマーなんですもの。
V(^_^)V
仕事だけじゃなく、プラスティクアニメのチームでも一緒に研究活動をしていて、私たちの期待の星ですから。
彼女の優勝以来、のような気がします。
PMFファイナルがこうなって来たのは。
( *´艸`)
Musique, Elle a des ailes.