INClaireの音楽な日々

INClaireの音楽な日々

内藤郁子INClaireが、音楽について日々思うことや生活の中の音楽の話を書きます
音楽のたくさんのジャンルで、壁を作らず線引きだけして、
どれも体験して、魅力の違いを比べるのがおもしろい
音楽って一曲ずつそれぞれの魅力だと思います

CSM(セセム)Cours Spécial de Musique
音楽体験ワークショップ 月1~2回開催

la fête ~ concert de voix claire(ラフェット~ヴォアクレール演奏会)
ヴォアクレール所属生徒とゲストミュージシャンによる演奏会 2年に一度
ピアノや声楽やその他の楽器によるソロとアンサンブル演奏
そしてプラスティクアニメ(身体表現音楽)や合唱も

fête de Noël(フェット・ド・ノエル)
クリスマスライヴパーティ 中目黒ライブレストラン楽屋(らくや)にて

fête de chant~歌祭り!(フェット・ド・シャン)
歌のアンサンブル演奏のコンサート 2~4年ごと

fête de clavier~鍵盤祭り!(フェット・ド・クラヴィエ)
ピアノとチェンバロのアンサンブル演奏のコンサート 2~4年ごと

詳細は https://www.voix-claire-musique.com/ にて

Chère Musique


『ちいさな手』というステキな歌に出会いました。
次回の“音の華”コンサートは5月末の予定。そのプログラムに加えようと思います。

この作品との出会いが、少しドラマティック。
「こんなことも起こるのね!」という感じでしたので、ここで書いてみたくなりました。



『ちいさな手』

歌,作詞,作曲は森田直美さん。

歌詞の概略はこんな感じ。

「ちいさな手 ありがとう この命
つないだ手 今日も歩こう
いつか一人 旅立つ日に

母の 想い忘れないで
いとしい手 もしも出来るなら
いつまでも 大きくならないで

いつのまにか ふりかえらず
前を 前を 歩くあなたヘ
愛してる 愛してる この命の限り」





どこから来た歌?

先週お話しした、ピアニスト松岡直子さんが企画したコンサート。
そのアンコールで、この『ちいさな手』が歌われました。
「皆さんにご紹介したい名曲があります」と、二人のソプラノ、二人のピアニストが、ご自分のまだ小さいお子さんを思いながら、とても心に響く演奏でした。

アンコール曲はプログラムに掲載されないものなので、コンサート全体の感想を書いていて、直子さんに曲名と作者をおしえてほしいとお願いしました。
とても気に入ったので、私も歌ってみたいということも。

松岡直子さんとは親しくさせていただいていて、ピアノリサイタルのプログラム解説文を書かせていただいています。
直子さんはたくさんのピアノ演奏会のかたわら、声楽家の方々との楽しいコンサートもたくさんされていて、私も何度か聴かせていただいてきました。
ですから、聴いたのはもしかしたら初めてではなかったのかもしれない。
今回は終演後にいつまでも頭の中で鳴っているほど、感動しました。

「ステキな曲でしょう?でもどのような出典なのかは分からないのよ~」とのお返事。
友人の友人から伝わってきて、、、ということのようです。
それもなんと15年くらいも前に。

送ってくれた楽譜の写真を見たら、作者のところにある名前にハッとしました。
私の音大時代の同級生と同じ名前。
今では連絡は途絶えてしまったけれど、確か作曲をよくしていたし、卒業後はライブ活動もしていると聞いた記憶が。
「いやいや、偶然でしょう。とっても珍しいお名前というわけでもないし。。」

懐かしい人の。。

そして、直子さんからの連絡には、YouTubeのURLが添えられていました。



https://youtu.be/6wXnAXeNCHM?si=ZAViBMei2H0qQ6uY

楽譜で十分だけれど、作者の演奏かもしれないから聴いてみよう。
画面は歌詞とその内容によく合ったステキな写真でした。
そしてその動画から、それをアップしている元のチャンネルに行ってみました。
そうしたらそこには、作者のライブ演奏動画も投稿されていたのです。
サムネイル画像ですぐに分かりました。
学生時代と全然変わっていないように見える、クラスメイトみんなに好かれていた優しい森田直美ちゃん。

動画の概要欄にあった「お問い合わせはこちらへ」というメールアドレスに、思い切って連絡してみました。

はじめは直美ちゃんの作品と思いがけないところで出会ったこと、をお伝えしました。
そして、私も歌わせてほしいということ、楽譜や音源があったら購入させてもらいたいということも。
驚くほど感動してくれて、「郁ちゃん!懐かしい!ありがとう!プレゼントします!歌ってくれたらとても嬉しいです!」と言ってくださいました。

そして、松岡直子さん鈴木さとこさんのことをお話しし、直子さんのお仲間の間ではこの『ちいさな手』が大切にされていて、なんと15年くらい前、直子さんと一番親しい声楽家の鈴木さとこさん(私もお友だち)が出産されたころにこの曲を知って、以来何度も何度も演奏してきたそうです、ということもお伝えしました。

それを読んだ直美ちゃんは、この歌が生まれた経緯、どれほど大切にして来たか、コロナ禍を乗り越えるのに大変な思いをされて、今ではもう演奏活動はしておらず、たくさんのステキな作品が手元で眠っていること、今回の私からの連絡がどんなに嬉しかったか、、たくさんおしえてくださいました。

直子さんには「もしかしたら、、、いやまさかね」という段階から話してはいましたが、本当に作者と私が同級生で、連絡を取れたということを伝えたら、もう大興奮。
「これからも歌ってゆきたいと思っています!楽譜をちゃんと買わせていただきたいです!演奏家にもお客様にも大人気の歌です!」と伝えてほしいということで、そのまま直美ちゃんにお伝えしました。
「お礼を言いたいのは私の方です!」とのお返事。



直子さん聡子さんたちにとって、もう「どこから来たか分からない歌」ではなくなりました。
次にあの方々が演奏される時には、きっと客席に作者である直美ちゃんとその隣には私が、座っていると思います。

そして私も、この春の“音の華”コンサートで、スペシャルプログラムとして心を込めて歌わせていただきます。
私にとってのちいさな手の一人である26歳の茜さんと、一緒に並んで歌うことにも意味がありそうです。
翔くんも真理ちゃんなっちゃんもみんな、30歳になっても40歳になってもいつまでも、私は勝手に密かに心配して見守っている。
そのちいさな手に、持ちきれないほどのたくさんの音楽が、生涯を通して溢れていますように。




Musique, Elle a des ailes.