ピアノのレッスンについて、思うこと。
自分が出来るようになったことって、今となっては簡単なんですよね。
だから、教える時に、「なんでこんな簡単なこともわからないの」とか「前にもこれ、言ったよね」っていう気持ちになって当然っちゃー、当然なんだと思います。
しかし、
生徒さんには色んなタイプがいて、ゆっくり進む人(亀さんタイプ)、速く進む人(うさぎさんタイプ)、それは優劣をつけられないと思っているんです。
速い方がいいわけではないんですよ。
タイプが違うだけで、良いも悪いもない。
生徒さんが亀さんの場合、「なんでこんな簡単なこともわからないの」「前にもこれ、言ったよね」という言葉や、言葉にしてなくても、キツイ態度は逆効果です。傷つくだけです。
先生は、一緒に、『その場足踏み』をずーっと楽しんで付き合うのです。
そして、「1タス1は、1だよ。」って、100回言って、「先生、そもそも1ってなんだっけ?」って言われた時に、「えーっ!!」って、ずっこけて爆笑しとけばいい。このマインドが大事。
そのうち、足踏みに飽きて、亀さんも、前に少しずつ進み始める。
うさぎさんには見られない景色を見ながら、亀さんは進みます。
先生は、その速度で、笑いながら亀さんが見ている景色を一緒に見て、楽しむのみ。
「それ、前にも言ったよね」という言葉も、キツイ言い方はキツイけど、笑って、冗談でツッコミで言えれば、空気も明るいです。
「わたし、不器用なんで(笑)」と、生徒さんが言えて、「同じこと何度でも聞いていいですよ。」と、先生も言える関係。
先生は、先生になるくらいだから、「やってみたら人より早く習得できた」という人や、「練習をめっちゃする」という人が多いでしょう。
うさぎさんは、少しでもやれば、毎回前進するんです。
やってもなかなか前進しない亀さんを見たら、「なんでなん」って、イライラしちゃうんです。
それがダメなことと思ってしまいがちです。
でも、けっこう多くの人が、亀さんなんです。
自分でうさぎさんと思っている人も、うさぎの着ぐるみを着ているだけで、本当は亀さんかもしれませんよ。
あんまり練習しない、忘れる、同じこと何度も聞く、ゆっくり成長
わたしも亀さんです。
でも、その場足踏みを繰り返しながら、たまに前進して、気づいた時には、けっこう進んでる。
そんな亀さんがのびのびと成長する歩みは、『笑い』いっぱいの、素敵な景色が見られます。