「宝石の国」9話を読んだので | 本を読んだので。

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※ネタバレ及び自己考察注意




【前回までのあらすじ】
はい、皆さんこんにちは。ナメクジがパイオツカイデーな美人のチャンネーにキャストオフしたり、ただでさえ女神のダイヤモンドさん魔法使いどころか大賢者説が浮上したり、ユークレーストリップが拝めたりと前回の余韻を残したまま引き続き二人は王の故郷へと向かいます。王が住んでいた故郷とは?そして、フォスたちに似た生物の正体とは?核心に迫る「宝石の国」9話を読んでいきます。



9話「魂・肉・骨」



始まりは、王の代わりに現れた女性が嬉しそうに海底を舞うシーンから。動きに合わせて揺れる豊満な乳に釘付けの今北である。「ああ懐かしい」と王は声を上げた。月人が来る前と変わらず、出迎えてくれる香りに近づきつつある故郷を思う。一瞬だけ見せた物憂げな表情に浮かぶのは郷愁だけなのだろうか。
ふと、王が後ろを振り返ると置き去りになっていたフォスがぽかんとした表情をしていた。当たり前といえば当たり前の反応だ。早くしろと急かす王に、フォスは人差し指を突き付けて問う。王?おう。そうなんです。途端、なにそれと叫ぶフォス。ほんとに吃驚だよな!


フォスは、「自分では愛くるしいとか言ってたけど全然きもちわるいのが本当の姿って言ってたじゃん」とそれとなく失礼な発言を織り交ぜながら追求する。王もこれには絶句。しかし、王曰く、この人間体が本来の姿らしい。故郷に近付くと成れるって…すげえ体だな。此処で、王は「ぬしらと似てるじゃろ」と同意を求める。やっぱりフォスたちに似た生物ってのは王たちのことだったのか?
この発言にフォスは何処か納得していないような表情で頷いてみせる。確かに、王のような凹凸のハッキリしたフォルムを見るのは多分初めてだよね。肉感的な王を眼前にフォスは「ぼよんぼよんしてて、足が多くて飾りも多くて僕たちよりなんかこう…下品?」と言ってのけた。セクシーポーズを諦め、うるさいわと一蹴する王。
でも、まあ初めて相対する生物に関しての素直な感想なんだろうなー。
そして、王の胸をその水袋どうなってんのと問うフォス。王は「特にありがたい貴重な部位じゃ 讃えよ」と答えた。そうだぞ!そこはかなり貴重なんだぞ!俺は讃える!



キャストオフした王と共に故郷を目指すフォス。クラゲと仲間かと聞いたら、わしらの方がセクシィだと怒られちゃった。王は、自らが入っていた器を荷物になるからもう捨てていいとフォスに言うが、物を大事にするエコロジストな宝石たち。勝手に捨てていくことは出来ない。その様子に王は変わってるね、みたいな眼差しで微笑む。


さて、ここからが話の本題である。
フォスは、何故自分たちが似通っているかと王に尋ねる。王も詳しくは分からないそうだ。それどころか、お前はどう思うと逆に質問をする。学者先生の出番だぞ!
「僕らの美しさに驚いたクラゲがああなりたいと一心に願って…」それがフォスの見解だった。あまりにもぶっ飛んだ説に「クラゲ説は捨てろ」も言われるフォス。発想が自由すぎんよ~。
その後もぶっ飛んだ解答を叩き出し、王にのびのび育ったなと突っ込まれてしまう。超宝石級のゆとり世代フォス。
要領を得ない押し問答に耐え兼ねたフォスが王にハッキリわからないとこ以外教えてくれと迫る。妙にするどいフォスに、金剛先生の苦労を案じる王。ていうか王がこの姿ならアーッ!じゃ無かったな。勝手に男だと思っていた。すまん王。
そして王は、アドミラビリス族に伝わる伝説を語り始める。


「この星にはかつて にんげんという動物がいたという」

「この星が5度欠けたときまでは  しぶとく陸に生き残ったが  6度目にはついに海に入り」

魂と肉と骨 この3つに分かれたという


おおっ!また今回も重要っぽいワードがわんさか来ましたよ~。今回のサブタイトルにもなっている「魂・肉・骨」揃い踏み!ていうかこれ、1話に出てきた「この国の成り立ち序文」によく似てないか?考察は後でやろう。うん。
フォスはこれを聞き「3つに割れたのに生きてんの?にんげん侮れん」と(物理)を諸に行く解釈をしてみせる。それは王が敢えてかっこいい言い方をしてみせただけで3種に変化して生き残ったというニュアンスになるらしい。そりゃそうだ。話は伝説に戻る。


「わが種族  アドミラビリスはそのうちの肉だと伝えられている」

「生殖と死を細やかに繰り返しながら  知を重ね紡ぐ特性を  受け継いだとされる」

「一方骨は  他の生物と契約し  長い時を渡る術を  身につけ  陸に戻った」


お、おおー!来た来た来た!核心きた!
じゃあさ、王たちは肉、フォスたち宝石は骨にあたるってことだよね?おお、色々繋がってきたんじゃないの‼︎?でも、それじゃあ必然的に魂は?って話になるよな。王はそれについても「予感はある」と語る。


「魂は  ついに清らかな新天地を得  再興のため  肉と骨を取り戻すべくさまよっていると言われている  やつらにそっくりだ」



魂は、月人は、にんげんに戻りたくてあんなことしてるっていうの…?と悲しげに俯くフォス。確かに、その伝説通りならそんな感じだ。見てると月人だけが宝石や王たちの一族を欲しがってるんだよな。月人たちが「月人+宝石+アドミラビリス族=にんげん」っていう方程式を信じて襲ってきてるのかも謎なんだよなー。月人はもう謎しか無いけどさー。
月人たちに無くて王や宝石にあるものって言ったら感情とか?月人についてもまた後々明らかになっていくんだろうな。待とう!


元はひとつなのだとしても、王たちには王たちの、フォスたちにはフォスたちの心がある。今さら道を引き返すことは出来ないと王は言う。月人たちが何を考えているのかは分からないが仲間のためにも進まなくてはならないのだ。王の決意にフォスは、どうしてそうなるのかと問う。元はひとつならば月人とも分かり合える筈だと言いたげだ。争いいくない!しかし、王はそれをやんわりと否定する。


「月にいた時に感じたのは  月人は天敵がいるわけでもないのに争いを好み  満足することが無い  なんとなくだが  あの理由なき焦りようは にんげんがそういう生き物だったのかもしれぬ」


うん、確かにそう言われれば月人は人間にそっくりだよな。「死ぬことは無いが、人間らしい感情を持つ宝石」「陸では無く海を住処にしているが、人間のように生殖により生と死を繰り返すアドミラビリス族」「これといった感情は無いが、本質が人間に似た月人」そのどれもが人間に似ていないようでよく似ている。月並みながら、人間って何なんだろうと考えてしまう。もしかしたらこの3種族が集まれば人間に戻れるとか?無いか。


フォスはその言葉を聞き、僕らは良いふうに変わったんだ。僕らだけでもうまくやっていこうと語り掛ける。王は淋しげな瞳で「そうだな」と呟くのだった。


ついたぞ、の言葉に思わず器を投げるフォス。器はポイーで。歩き通しの身体はもうヘトヘトで、その場に座り込んでしまう。時刻は夕方。そろそろ帰らなきゃマズイんでないの?かくして、漸く辿り着いた王の故郷はというと思った以上に何もない場所だった。ただただ広がる海底の砂漠を前に疲れ果てたフォスは、用事が済んだら言ってと、とうとうその場に寝転んでしまった。その言葉に被せるように王が言う。


「おまえがシンシャを大事に思うように  私にも大事なものがある  許せ」


申し訳なさそうな、そして何処か泣きそうな眼差しをフォスに向ける王。嫌な予感しかしないぞ…?どうしたのかと半身を起こすフォス。と、次のページには海上から襲い来る槍のような武器により脚を砕かれたフォスの姿が…。夕暮れに乗じて後光を背にした月人たちが一斉に攻撃を開始したのだ。ええー!!?なんでよりによってこのタイミングで月人が来るんだよ!?
突然の出来事に驚くフォス。王はその姿を確認した後、月人を仰ぎ見る。やって来た月人たちは、また何か貝殻のようなものを持っていた。まさかまたアドミラビリス族か?どうなっちゃうんだフォスー!


ラストは王が発した、「アクレアツスと引き換えなのだ」という呟きと不気味に海面に浮かんだ月人及び貝殻(これがアクレアツスか?)のシーンで締め括られる。フォスはこのまま、なす術なく月人に攫われてしまうのか?王の言う、アクレアツスとは?次回10話でお会いしましょう。