※ネタバレ及び自己考察注意
はい皆さん、こんにちは。
前回5話ではナメクジになってしまったフォスを元に戻す為、ダイヤさんが宝石の国をゆうゆう散歩するところで締め括られました。さて、今回フォスは無事に元の姿に戻ることが出来るのか!
前回は、新規宝石さん方が沢山登場したものの、名前が明かされなかったので、宝石紹介はお休みです。早く名前が知りたいなー。
ではでは改めて6話を読んでいきましょう。
6話「エクストラクト」
冒頭は、膝を抱えたシンシャが仕事の為に顔を上げるシーンから。2話で、ベニトくんが「もうずっと(部屋に)戻ってない」って言ってたけど、此処に住んでるのか?夜勤の場合、大体昼は寝溜めしておくものだけどシンシャもそういう感じなんだろうか。兎にも角にも、どこか鬱屈としたシンシャの表情から夜の見回りが楽しいものでないことが伺えて遣る瀬無くなる。
満月と穏やかな海面が綺麗なシーン。ふと左を見ると博物誌発見!どうやらシンシャは博物誌を保管しておいてくれたようだ。自分から返しに行かないのは、仲間たちに会うのが気まずいからか、それとも、フォス自身が取りに来ることを待っているからか。どちらにせよ、今は仕事に行かなければならない。
今晩も、シンシャの長い夜が始まる。
毒液の明かりで足元を照らしながら海岸から草原を歩くシンシャ。一人きりになると考えてしまうのは、自分の存在価値についてばかりだ。一瞬、フォスの姿を思い浮かべたところで草叢の中に眩いばかりの光を見つけた。頭を過る「まさか」の可能性に動揺を隠せないシンシャ。 それを光を囲うように右手から毒液を噴出し、恐る恐る近づいてゆくと、草叢の中から現れたのは眠たげに目を瞬かせるダイヤモンドだった。良かった~月人じゃなくて~。
思わぬ人物の登場に、「なぜ(此処に)いる」と問い掛けるシンシャ。その問いにダイヤは何処か照れ臭そうに、「暗くて寝ちゃったんだわ」と返答した。暗いと寝ちゃうんですか!そうですか!可愛いですね!!(熱い依怙贔屓)
しかし、暗闇の中でも損なわれないダイヤの輝きは仕事中のシンシャにとって気苦労の元であった。「さっさと戻れ」と帰宅を促すが、ダイヤには、シンシャに話さなければならない用事がある。帰るわけにはいかないのだ。余談なんだけど、シンシャに眩しいって言われて手袋を頭に被るダイヤさんがマジで可愛い。こういう細かい所が心惹かれる漫画なんだよなぁ。
手袋を頭巾代わりに、眩しさを軽減させたダイヤは今回の目的であるフォスの復元に関する手掛かりを聞く為、彼の名前を呼ぶ。一方のシンシャは先ほど思い浮かべた人物の名前に露骨に驚いていた。いつの間にか行方不明になってしまったフォスをダイヤが捜している間に、そろりそろりと逃げ出そうとするがそれも未遂に終わる。
フォスが連れて来る厄介ごとを予感し、あらかじめ断っておくシンシャだが、「同じ年生まれのよしみでしょ」とダイヤに頼み込まれ結局は事態に巻き込まれることになってしまった。へぇ、シンシャとダイヤは同い年なのか。と、いうことは宝石たちは年がバラバラってこと?てっきり、全員同時に出てきたのかと思った。そうなると宝石たちの誕生方法も気になるよなぁ。これは後々明かされるのだろうか。楽しみだ。
二度と係わりたくないとフォスを拒否するシンシャ。そういえば顔合わせは2話以来になるね。
二人きりの草原を揺らす音に、ダイヤは思わずフォスの名前を呼び、シンシャは気まずそうに顔を逸らす。そうして、やって来た2話以来の再会は思わぬ形で果たされることとなるのだった。ダイヤが掲げた器の中に居たのはシンシャに意義のある仕事を約束したあの宝石でなく、物言わぬ未知の生物だった。これにはシンシャも思わず目を瞠り、呆然と目の前の現実を見つめることしか出来ない。
ダイヤは器の中で嬉しそうに転げるフォスを差し出し、シンシャにこのナメクジがフォスであることを告げる。それを聞いたシンシャは顔を覆い、「説明を…聞きたくない…」と不可思議な現実に目眩さえ起こしているようだった。シンシャは…色んな意味で強くなりそうだな。なんとなく。
ダイヤからこれまでの経緯を聞いたシンシャは心当たりがあるのか、「蝸牛の殻を傷つけなかったか?」と問う。はい、思いっきり傷つけましたね。仮面ライダー1号&2号も真っ青の重たいダイヤ組ダブルキックを思い出し、焦るダイヤ。この言葉にシンシャは確信したように、運がなかったなと呟き去ろうとする。しかしダイヤがそれを許す筈もなく、「俺は元に戻す方法を知ってる、でしょ」とシンシャを質す。その後でダイヤは、他の宝石たちはフォスがこのままでいいと言っていること、そしてシンシャもそうなのかと聞く。
シンシャの口から返ってきたのは、「いっそ、あんなやついない方がいい」という素っ気ない言葉だった。その返答に言葉を失うダイヤ。更にシンシャは続ける。
「稚拙な思いつきしか持ってない。愚鈍で何もできないくせに、騒々しくまとわりつきこちらの迷惑も構わず自分の思いを押しつけてくる」
「大嫌い」
そ、そこまでいうか…。しかし、ダイヤは困ったような表情の後に、フォスに告白でもされたのかと問う。途端、顔を真っ赤にして焦るシンシャ。周りの毒液も動揺を表すように刺々しい形へと変わる。お、なんだ図星か?図星なのか?
シンシャは戦慄きながらダイヤに「お前のそういう恋愛偏重主義昔から大嫌いだ」と怒鳴る。ダイヤさんはどうやら、シンシャの中でスイーツ()ポジションのようだ。ダイヤはそんなシンシャにそういう風に聞こえてしまうと告げる。あと、ここ百年で一番喋った、とも。ここ百年…。こ、こここ、ここ百年…?これもうわかんねえな。え、ちょ、ちょっと待ってダイヤさん…あの、お、おいくつなんですか…?今の口振りからして100オーバーは確実…!まさかの合法ロリ………いい!それでもいい!!むしろそれが良い!思えばD.Cのさくらちゃんも好きだった。俺は全然良いよ!ここ百年で最高に気持ちの悪い文章である。
ハートマークを飛ばしシンシャに求愛するフォスに趣味悪いわねぇと笑いかけるダイヤ。そんな二人(一人と一匹)にシンシャが堪らず投げ掛けたのは「大体お前何者だ」という言葉だった。何者だって、フォスじゃないの…?その言葉に驚くダイヤ。シンシャ曰く、このナメクジはフォスではなく、ただのナメクジだという。はぁあ~っ!?じゃあ、フォスはナメクジになった訳じゃないのか?それなら、このナメクジは何者で、フォスは今どこに?その答えを示すかのように、シンシャは吐き捨てるように言葉を紡ぐ。
「水の底で永遠に殻の傷を塞いで薄荷色の模様でいればいい」
また難解な…。パズルタイムの始まりだ!と思ったらダイヤさんがあっという間にその答えを導き出した。そう、フォスは今も水中にある殻に付着しているのだ。ということは、殻に付着したフォスの部分を回収してくっ付ければ良い。解決策を得たダイヤは足早に戻ってゆく。その背中にやめろと声を掛けるシンシャ。何度助けても意味のない役立たずだと呟く。シンシャは、ただ、と続けた。
「うそつきというのだけは もう少し待ってやってもいい」
ツンデレか!指先の毒を器用に操り、フォスの形まで作っちゃってまぁ~。心なしか、恋する少女のような表情を覗かせるシンシャ。これも気になるんだけど、宝石たちって恋愛感情あるのか?3話でダイヤがボルツに対して、愛しているって言葉を使っていたけれど淡白な感じだったし。その辺の気になる点は一巻総括でまとめてやります。
場面変わって満月をバックにボルツのターン。髪と髪を擦り合わせて光を生む。ふと、下を見下ろすとナメクジを抱えて走り寄るダイヤの姿が。もしかして、ずっとダイヤの帰りを待ってたのか?まあパートナーだし心配はするよなあ。ダイヤはシンシャから聞いた解決策が見つかったことをボルツに告げる。皆を集めなくちゃとナメクジを放り出して行ってしまうダイヤ。残されたボルツが抱えた器の中ではナメクジがまたも求愛行動を…。移り気すぎィ!
建物に戻ったダイヤを見つめる宝石たち。フリータイムなのか、着物?っぽい服に着替えてる。そういうものなんか。
フリータイムから一転、いつもの服に着替えた宝石たちは、議長の掛け声と共に殻を水中から引き揚げる。ソーランソーラン!
協力して殻からフォスを剥がす作業が始まるが、思ったよりも強く接着されているようで作業は難航していた。ダイヤはナメクジと何か話してる。話してる…?
そして、漸く作業も終わり集まったフォスの欠片をルチル医師が繋げてゆく。すげえ大変そうな作業だな…。次第に出来上がってゆくフォスフォフィライトという宝石。思考の隙間の空間なのか、暗闇の中に現れた一条の光からシンシャの手が伸びてきて毒液でフォスの姿を表した。そして遠のく件の影。不意にフォスが目を覚ました。
突然の覚醒に驚く面々。起き上がったフォスの傍にはあのナメクジが。掴みかかるフォスを宥めるのは復活に尽力したルチル医師だ。折角、元の姿に戻ったのにこれ以上壊されるのは吝かではない。器用に着地するナメクジにダイヤが「今よ」と合図する。なんとナメクジは、さん、はいの掛け声に合わせて日光の反省猿よろしく首を垂れたのだ。芸達者なナメクジを「フォスより賢い」と褒め称える宝石たち。当然、フォスは不服を全面に押し出して不貞腐れる。不穏な空気は一気に消え去り、いつもの明るい雰囲気に戻った。フォス救出隊もこれにて解散となるだろう。
尚もナメクジを追うフォス。ナメクジはダイヤの後ろに隠れる。そんなナメクジにフォスは「いいわけないでしょう」と叫ぶ。何かがおかしい。暖かく見守っていた宝石たちの間に、また不穏な影を落とす。互いに顔を見合わせる議長と、ユークとルチル。頭上にフォスの声が響く。話している内容は何時もの調子なのに、違和感が拭えない。痺れを切らしたように、ダイヤがフォスに問い掛けた。
「フォス、誰と話してるの?」
ラストはダイヤの言葉にフォスが驚いて振り返るシーンで締め括られる。絵面から、フォスはナメクジと話していたようだが、どういうことなのか?もしかして、皆には聞こえていないのか?次回二巻7話に続きます。
備考
タイトル「エクストラクト」について
今回のサブタイトルになっているエクストラクト(extract)ですが、意味は色々あり、