Q:歌を歌っていて、音程が低いと言われる、全体にフラットしていると言われます。自分では、ちゃんと歌っているつもりなのですが、どうしたら良いですか?
A 荒井皆子:全体に下がってしまう人は、自覚が無く喉に力が入ってしまっている可能性が高いです。身体全体も固めて緊張させていると思います。喉に力が入ると言う事は、声帯および周辺の筋肉が緊張して動きが鈍くなると言う事です。声帯が振動して声の元を作りますが、固めることで振動のスピードが遅くなり、周波数が狙った音程より下がってしまうのです。
喉、首、肩、はもとより、全身の柔軟性を高め、リラックスして歌う様にしましょう。
もう一つ、声がフラットする原因ですが、聴覚の方にも問題があります。
私たちは、
口から発した音と、口の内側から内耳に伝わって耳に聴こえている音をミックスしたものを、自分の声として認識しています。
ですから、人が聞いているあなたの声と、自分が聞いているあなたの声は、同じではありません。録音した自分の声を初めて聴いた時、自分の声ではないように感じませんか?
この内側から響いている音が、人が聞いている音との、誤差を起させています。
全体にフラットする癖を直すには、
1.録音をして、人が聞いているあなたの声を、まず聞き、音程の下がり具合を正しく認識します。フラットしていると言う事を、まずしっかり自覚することが大切です。
2.ズレ分を調整するつもりで、少し高めに狙うように歌います。
これを繰り返して、人が聞いている声と、自分が聞いている声の誤差を少しずつ、体感で調整していきます。声は、訓練していない人の場合、一般的にフラットしやすいようです。
●自分で録音して、聞きく を繰り返して、調整して行く。
チューニングメーターがあれば、チェックに使ってみても良いですね。
●きちんと音程の分かるヴォイストレーナーなどに、その都度高い低い、あっているいないをチェックしてもらいながら、正しい音程のポイントを体感で覚えて行く。
練習を繰り返すうちに、無意識で調整できるようになっていきますので、人の聴いている声と、自分の聴いている声の違いがほとんど感じられなくなっていきます。
この自分の聞こえている声と、人が聞いている声の「誤差を埋めよう」と、常に意識している事が、音程を良くして上でとても重要です。
フラットするシステムを理解して、音程を良くしようと言う意識を持ち続けてさえいれば、必ず音程は良くなっていきますよ。
GOOD LUCK
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