最近

ボーカルのための

腹筋、背筋などの

筋力トレーニングを提案している

サイトや、本をよく見かけます。

 

 

ここ3年くらいの間に

急激に

増えているようですね。

 

 

 

 

 

 

昔から、定評(?!)のある腹筋から始まり

様々なトレーニングがどんどん

紹介されていってます。

 

 

 

 

 

私も、そんなサイトや、youtubeのビデオ

書籍など、読ませていただいた事があります。

 

 

 

 

でも、

そのどれもが

 

 

 

『 どうして、

これを行うと、声が出るようになるのか 』

 

 

あるいは、

このトレーニングによって

 

 

 

『 歌のどの部分が、改善されるのか? 』

 

 

『 どうして、そのような効果があるのか? 』

 

 

 

書いていない事が

ほとんどです。

 

 

 

 

 

 

盲目的に、

このような筋肉トレーニングを

する事は。

 

 

 

喉にとっては

 

 

 

実は、

結構

リスクがあるのです。

 

 

 

 

発声や筋肉の、

本質や物理を

理解していないけれど

 

 

 

 

とりあえず、

腹筋をやってみたら

声が出た。

 

 

自分が試してみて、

お腹が使えるようになった

 

 

 

 

 

 

 

そんな記事ばかりが、

横行してしまっている

そんな印象です。

 

 

 

 

 

ある程度、喉が開いている

ボイストレーナーだったら

 

 

腹筋したら、確かに

もっと出るようになります

 

 

でも、声が

大きくなる

出やすくなる

というだけで

 

 

音程が良くなったり

フレージングをよくするには

その先のテクニックが必要になります

 

 

 

 

 

そんな効果を実感している

ボイストレーナーさんでさえ

 

 

 

2〜3か月、

腹筋だけしていたら

 

 

 

逆に、

ある日を境に

のどが

だんだん締まってくる事も

 

 

多いのが

実情だったりします。

 

 

 

 

 

 

 

例えば

 

もともと

喉が

しまっている人が

 

 

 

腹筋を沢山やったとしましょう。

 

 

 

 

 

 

自覚がないのですが

実は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

発声した時に

 

だんだんと

喉が

締まりやすいフォームに

なってしまいます。

 

 

 

 

 

 

しかも

腹筋がつくので

声の圧力だけが

強くなってきますので。

 

 

 

 

のどが締まった状態で

大きな声が出れば

キンキン声になってきます。

 

 

 

 

 

腹筋ばかり力を入れる事に

集中していますから

 

 

 

胸郭は開きません

とうぜん首も喉も

しまったままの人も

多く

 

 

 

当然そうなります。

 

 

 

 

 

その大きな

キンキン声で

歌っていると

ポリープや結節が

出来やすくなります。

 

 

 

 

 

あるいは

強いキンキンした

ミックスボイスでしか

歌えなくなり

 

 

 

民謡風? 

キンキンした

クラシカルボイス?のような

 

 

声色が限定され

限られたジャンルしか

歌えなくなる

 

 

 

 

何てことも、

リスクの1つです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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普段から、

以下のような

状態の方は

 

 

通常の腹筋などのトレーニングをやっても

喉の締まりを

助長させる事が多いのです。

 

 

 

 

● 喉がしまっている自覚がある

● 声がひっくりかえる

● たびたび、喉が痛くなる

● キンキンした声をしている

● ミックスボイスしか出ない

● エッジボイスが上手くできない

● 胃腸などが弱い

● アレルギー性鼻炎や花粉症がある

 

 

 

 

 

以上のような方でも

腹筋などの

筋力トレーニングによって

 

 

 

声量が上がる、

声が出やすくなったと

感じる事は

 

 

あります。

 

 

 

でも

 

 

 

音域の拡張は、

なかなか望めません

 

 

 

低い声が出るようになったからといって

あるいは、高音が出るようになったからといって

 

 

音域が広がっているわけではないのです

 

 

 

音域が移動しただけという

事が多いのですね。

 

 

 

フレーズや

音程の改善も

最初は、なんとなく

改善した気がしますが

 

 

低音の

音程が良くなれば

 

 

 

 

高音の

音程はフラッとしたり

 

 

 

 

高音が出てくれば

低音が、出なくなる

 

 

 

 

そんな迷宮に迷い込んで

しまう事も多いようです。

 

 

 

 

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このような

状態にまで

なってしまうと

 

 

 

 

普通の

ボイストレー二ングで

矯正する事は

 

 

非常に困難です。

 

 

 

 

 

 

年間、

 

 

 

沢山のキンキン声の方を

 

 

 

 

普通の声に直してきましたが

 

 

 

 

とっても

テクニックの必要な作業なんです。

 

 

 

 

 

 

 

特に、

クラシック出身の方

 

 

合唱出身の方

 

 

 

 

声優向けの

トレーニングをして来た方

 

に多いような印象です。

 

 

(腹筋だけが、原因ではないです)

 

 

 

 

 

 

 

 

腹筋をする前に.....。

 

 

 

 

 

 

 

お腹を

膨らめた時

 

 

 

 

 

 

胸郭が

どう開くかどうか

 

 

 

 

確認して

みてください

 

 

 

 

 

 

 

時間差で開くか、

全く開かない

場合も

多いと思います。

 

 

 

 

 

そういう方は

 

 

 

 

 

歌のために

腹筋するには

 

リスクがあると思います。

 

 

 

 

 

 

体力をつける事は

良い事ですが

 

 

 

 

 

歌に生かすためには

 

 

 

腹筋から上の、

胸や首、喉の筋肉の状態が

整っていないと

 

 

 

逆効果な

事が多い

 

 

 

 

と言う事を

頭に入れておいてください。