ボーカルやボイストレーニングを学んでいる方の多くの方が
この 『 支え 』 という言葉を1度は聞いたことがあるでしょう
ボーカルにおける 支え とは、遥か昔から
抽象的な表現以外で、なかなか具体的に、理解できるように
なるまでは、長い年月がかかる事が多いです。
しかも、 『 お腹の支え 』 だけだったら
ある程度わかりやすいかと思いますが
お腹以外にも、支えが存在し
むしろ、そっちの方が、大事だという事は、
あまり知られていない事実です。
さてさて
今日は、
首の上側から、喉を通り、額までに、
支えが入った状態を、体感してみましょう。
①
まず、まっすぐ正面を向いて座ってください
②
その状態で、右手で額の右側を、何度か左に押してみてください。
③
顔や首が、カンタンに左に倒れますね?
これが、支えの無い状態です。
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④
では、今度は、まっすぐに正面を向いた状態で
あくびをしてください。(でない方は出るまで待つのが良いですね)
⑤
あくびをしている間、先ほどと同じように、右手で額の右側を
何度か押してみましょう。
⑥
はい、 これが 『支え』 です。
このように、内側から開く事で、 首がカンタンには
倒れなくなりました。
人間が、発声している時の支えとは
開いた状態で、負荷がかかること = 支え
と覚えていただいてもオーケーです。
この支えを作った状態で、ボイトレすると
とても効果的なのです。
お腹の方も、そうですね
腹に力を入れるだけでは、お腹の支えにはなりません。
お腹を開いた状態で、負荷をかけて、初めて
トレーニングになります。
引き締まりすぎたお腹では、 歌は歌えないんですね。
柔軟に、開き、
開いた状態で 負荷をかけ 支える。
首から、喉、額にかけての 支えも同じです。
支えがある発声フォームは、内側からの支えにより
ゆらゆらせずに、安定します。
ロングトーンなども揺れなくなりますし
息が続くようになります。
喉が、開いた状態で、負荷をかけるのが、支えを作る方法であり
喉が閉じた状態で、負荷をかけるのが
喉が締まっている、喉声、などの状態です。
特に、発声トレーニングの最中は、
このように喉を開く方が効果的です。
あくびをする事で、 喉は広範囲に開きます。
この状態で発声練習すると、
今度、歌を歌う時に、
それほど、喉を開けようと意識しなくても、
喉が開くようになります。
発声のヒントになれば、幸いです。