ボイストレーニングをしているのに

その成果を、歌に生かせないと感じる方.....。

 

実は、結構多いようなのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

その理由として、昨日のブログでは、

一つ改善方法を書きました。

 

 

 

今日は、2つ目の

 

② 母音別の練習をする

 

という改善方法のお話です。

 

 

 

 

これは、非常にスタンダードなやり方ですが

 

アプローチの仕方を少し具体的に書かせていただきますね。

 

 

では、その前に

どうして、母音によって声の出しやすさ、出し辛さがあるのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

日本語は、ン以外は アイウエオ すべての子音に母音が付いています。

 

そのせいで

英語の Th や R、L という発音は苦手だと言われています。

 

 

母音が付いていると、咽頭の開きはあまり必要でなく

1つ1つ首の支えを殆ど必要としませんが、

 

英語のTh、R、Lなどは特に、咽頭に開きが必要であり

首の筋肉の支えが必要な発音ですので、

日本人にとっては難しい発音になります。

 

それ以外の発音も、欧米の発音では、咽頭を開いたり

首の支えが必要な発音が沢山あります。

 

 

 

民謡など、昔からの日本人特有のジャンルでは、咽頭の開きは

それほど必要ではありませんが

 

発声の中で、咽頭を開けなかったり

首の支えを使い辛い日本人のこの状況は、

大きい声を出したり、スケール感を出したり

ダイナミクスが必要となる、欧米の発声法においては

実は、致命的な問題なのです。

 

 

 

 

その致命的問題のせいで、

5つある母音の中でも、特に

喉の開きがあまり必要でない 「イ」と「エ」 の母音の時に

 

喉が詰まって、高い声が出にくくなりフラットしてしまったり

支えがないのに前に押してしまうため

喉を壊す原因になったりします。

 

 

 

 

あなたも、

声がフラッとしてしまったり、

大きな声が出にくかったり、

喉に負担がかかったり

気持ちよく声が伸びない

 

以上のようになる所の母音が

 

「イ」や「エ」 ではないか、ちょっとチェックしてみてください。

 

 

 

 

 

 

 

昔から、 プロの作詞家の間では

 

サビの最高音や、高いロングトーンには

 

特に 「イ」の母音は 使わない事が常識という話を聞いた事があります。

 

話自身も、以前作詞をする時に、作曲事務所の専門の方に

サビで「イ」を使わないでくれと、言われた経験があります。

 

 

 

 

ふとこんな事も思いだしました。

 

 

 

 

 

 

以前ある知り合いの

キャリアの長い音楽プロデューサーの方が、こんな事をおっしゃったのです。

 

 

「 歌詞の中で「 永遠 」という言葉は永遠の問題なんだよ! 

 

        サビでは、絶対使わないんだよ。 」

 

 

シャレでおっしゃっていたのでかなり印象に残りました

なるほど、確かに エとイで構成された単語ですね。

 

 

 

というわけで 

特に、日本語の母音の中でも 「イ」と「エ」 が

私達の発声を、妨げるポイントとなっている事を

理解していただけたかと思います

 

 

 

 

 

 

 

延ばし延ばしで、申し訳ないです

 

ちょっと長くなりましたので、

 

 

次回、具体的な練習方法を書かせていただきますね。