おはようございます!
早速、よくある質問にお答えして行きたいと思います。
「先生、ブレスは鼻から入れるんですか?口から入れるんですか?と
質問される事はよくあります。
ポップスのボイストレーナーさんの中には、
「ブレスは鼻から入れるべきです」とおっしゃる方も多くいらっしゃいます。
鼻からブレスを入れるメリットとして
顎の力が抜けやすいという事が言えます。
特に眉を上げて、額に少し力が入った状態で
鼻からブレスを入れ、そのまま声を出すと、顎の力が抜け
大半の方が、高音が出やすいのを感じる事ができると思います。
この鼻ブレスは、ヘッドボイス(この場合裏声の意味)などでのフレージングの練習や
音程をよくするためのトレーニングには、非常に効力を発揮します。
徐々に顎の力が抜けたフォームを、体が覚えてくれるのに一役買ってくれるのです。
ですが、人によっては、横隔膜が十分に下がった深いブレスが入りにくい
というデメリットがあります。
腹式呼吸により沢山の空気を入れる場合には
口呼吸より、ほんの少しだけ時間がかかったり、
鼻腔が乾きやすいデメリットもあります。
どんなジャンルでも、対応できる正しい基本のためには
腹式呼吸を意識したトレーニングをやる前に、
ヘッドボイスのトレーニングが肝心です。
車の部位に例えますと
腹筋に力を入れるような腹式トレーニングは
ポルシェのエンジンを作るようなもので
ヘッドボイスのトレーニングが、不十分な状態で、それをいきなりやる事は
軽自動車のボディーにポルシェのエンジンを積むような物です。
この場合、ヘッドボイスのトレーニングをしっかり行い
フレージングや音程に問題がなくなって、フラットしたりする事がなくなって来たら
少しづつお腹のトレーニングを加えていくのが、一番効率が良いと思います。
そのヘッドボイスのトレーニングの時に、鼻ブレスは効率が良く
上達の速度を上げてくれます。
ですが
最終的には、口ブレスで歌えるように持っていくのが、
良いと私は考えます。