話すのが苦手とおっしゃる方に、なぜ?とお聞きすると、必ず返ってくる言葉があります。
「聞き手の反応が気になって・・・」
今週の1分動画は、これについて。
「顔見て、あ・・・つまんないのかなあ? って・・・焦ります」
「寝てるような人がいると、わ〜(やばい)!そのあと頭真っ白です」
人前で話す方なら、誰でも身に覚えがあるはず。
でも、本当にそうなのか?
もしかしたらその聞き手があくびをしたのは、寝不足なだけかもしれません。
目を閉じたのは寝たのではなく、何か想像してるのかも。
それなのに話し手は「・・・退屈してる?!」と焦ってしまう。
スピーチプレゼンは一方的のようですが、こうしてみると、やっぱり双方向コミュニケーション。
黙って聞いてるだけでも、聞き手は発信しています。
無言の発信は、いかようにも受け取れる。
ここに、話し手の思い込みが発生してしまうわけです。
まずは、ご自身が聞き手のときを思い出してみましょう。
わリと自由な態度で聞いていることに気づきませんか。
あくびや目を閉じる以外の時は、聞いていると思います。
そして、しっかり聞いている聞き手も同時にいることを忘れてはいけません。
少数の聞き手の態度に振り回されるのは、もったいない!ですね。
最後に、ここが肝心。
「あれ、話、まずいかな?」と話し手が感じた時、意識は自分に向いています。
伝えることへの集中力がぷっつりと途切れてしまう瞬間です。
同時に、聞き手との結びつきを自ら切ることになります。
物事に集中することがいかに大切か。みなさんよくご存知ですよね。
一瞬の思い込みの代償は大きいのです。
聞き手は色々に反応するもの。
これをあらかじめ知っておきましょう。
そして、
話すときにはひたすら自分の行動にフォーカスする。
伝える瞬間、伝える行為に集中する。これが大事!
やっと秋らしくなって参りました。
風邪などお召しになられませんように。
どうぞご自愛くださいませ。