トップの影響力と戦略性 | 社長のスピーチコーチ 森 裕喜子のプライベートブログ

社長のスピーチコーチ 森 裕喜子のプライベートブログ

経営者やトップアスリートのスピーチコーチ、森裕喜子が日々のプライベートな出来事などを綴ります。(2021年8月よりプライベート版に改定)

フォーブス誌が、世界で最も影響力のあるリーダーのランキングを発表しました。

オバマ大統領は2位となり、
1位はプーチン大統領。
安倍総理は57位。

日本人では、トヨタの豊田社長が44位でトップです。


日本語では影響力、と訳されていましたが、
もともとの英語では”powerful”と表記されています。


「影響力」という言葉。
よく使いますが、実際に考えてみると大変抽象的。

経営者やエグゼクティブの方からも
スピーチプレゼンにおいて
「もっと影響力を高めたい」というお言葉を頂戴することがあります。

影響力を上げるためには、具体的には、何をどうすればよいのでしょうか。


それにはまず、
影響力とは何か、を分析する必要があります。

イメージコンサルティングの視点からすると、
影響力は「イメージ(印象)」から始まっているのではないか、と考えています。

イメージとは、
発信者の情報を受け手がどのように受けているか、のある程度の集合体。

例えば、
姿、呼吸、佇まい、表情、手の動き、声、話振り、目線、言葉選び、語尾・・・。

これらは、
ひとつひとつは小さな点のようではありますが、
そういった言語及び非言語の情報がある程度集積されて
「イメージ」を作り出しているのではないでしょうか。


また、
情報はそのままピュアに伝わるというより、
受け手の思い込みや仮説、あるいはノイズも含めた上で、受け手に処理されます。

ですから、
それら全てをひっくるめたものが、ひとつの「イメージ」になっていることもあるはずです。


こうしてみると、
世界で影響力を発揮することは、
戦略的情報交換で成り立っていると言えます。


ここ数日話題になっている誤表示の件についても、
トップリーダーの発信と企業イメージ、そしてビジネスの存続が大きく取り上げられています。


今後ますます、
日本のリーダーにも、
戦略的なイメージ、情報発信が求めらることは明らかです。


影響力を上げるには、
確固たる戦略に基づいた日々の戦術=情報発信が大変に重要です。

森 裕喜子