キャメロン英首相:2013ダボス会議スピーチ | 社長のスピーチコーチ 森 裕喜子のプライベートブログ

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経営者やトップアスリートのスピーチコーチ、森裕喜子が日々のプライベートな出来事などを綴ります。(2021年8月よりプライベート版に改定)

ここ数日、世界のリーダーに関してブログアップしています。

調度そういった時期でもあるのですが、
皆様も次年度の戦略発表、入社式など、
重要なスピーチシーンが目白押しの時期。少しでもお役に立てば。。。。

話す際に必要なのは周到な準備→そのひとつに、
上質なものを沢山見て知っておく!!があります。

どうせ学ぶのなら、絶対に、本物、一流を知るべきなのです!!!
また、そういった方々をご自身のロールモデルを持つことは、非常に意義のあることです!!


クローバー

オバマさんのスピーチは、
初当選のときからキャッチーなフレーズ等もあって大変馴染みがありますが・・・

英国を忘れてはならない!!ということで・・今回は!

キャメロン首相です。

現在46才。若く弁舌爽やか。
メディア出身で、スピーチライター経験もあるそうです!


今回は、経済に特化した場で話される映像のご紹介。
現在行われている「ダボス会議」でのスピーチ(24日)です。
政治よりも身近に感じるシチュエーションだと思います。


http://www.weforum.org/sessions/summary/special-address-18

前半は演台でのスピーチ(20分弱)ですが、
後半はステージセンターで質疑応答(15分程度)。ここが真骨頂!
お忙しい方は後半だけでも見てください!


<全体の流れ>
*あいさつ
*問題定義:今日のテーマは「どのようにして現状の経済で競争し成功できるのか」・・・
*対応策の提示、具体策、クロージング・・・
*質疑応答


<声>
*子音を非常に強く、はっきり発声する。ぼかすことは一切なく、すべてクリアに発する。
*単語のアクセントを、さらに強調して、下にどすんと落とすが如く、発音する。
*発声そのものは、のどを押し気味。よって、常時、ごく軽い興奮状態で話される印象の声。

若々しいスピード感、リーダーシップの強さ、同時に、英国ならではの品格も感じます。


<話し方:スピーチ>
*最初は、演台においたペーパーの原稿を見ながら話しています。
*言葉を強調する際に、手を机に向けて強く押す動作が頻発します。左手のときは左方向を見る、
右手のときは右方向。かなり強いので、パワフルで若い、絶対に「ぶれない」印象です。


<話し方:質疑応答>
*質疑応答になると演台から離れ、ステージへ。全くの躊躇がないその動きからして、大変にパワフル。
*ひとつめの質問をうなづきながら聞き終わり、答える際には、ステージ真ん中、それもぎりぎり前方へ。
そして仁王立ち。アクティブでパワフルです。
*質問者がいる方へ歩くなど、場を完全にリードしています。前半スピーチよりもいきいきしている。
*話すときはかなりスピードが上がりますが、要所要所で歩くなどして瞬時にクールダウン。
メリハリを効かせています。



政治のシーンではなかなか見ることができないスピーチでした。

オバマさんとは違う種類の、シャープな訴求力とリーダーシップの強さが感じられました。



今後、他の国のリーダーたちについてもスピーチ考察をしてみたいと思います。

JUDY