「きみの写真が傑作にならないのは、あと一歩、被写体に近づいてないからだ」
写真家ロバート・キャパの言葉です
。
個人的には、写真はドキュメンタリーに限る!と感じておりまして、
とくにキャパは好き。
この言葉、写真に限らず、伝えたい人が持つべき核心の言葉だと、思っています。
スピーチプレゼン用に意訳すると・・・
「あなたの言葉が伝わらないのは、あと一歩、聞き手に近づいてないからだ」
この言葉。大変精神的なものに感じますが、
物理的にも変換できます。
話し手の世界に、一歩踏み込んでいこうとせよ、ということです。
つまり、舞台を飛び出して、話し手に近づけ。
もしもステージで話しているとしたら、
物理的にステージを降りて、客席に入っていってもよいのです。
聞き手が座る席や机に近づいていって、よいのです。
スピーチプレゼンに「答え」はありませんから、
思い切って、話し手は動いてよいのだと、私は考えています。
ステージで歩きながら話すスタイルが受け入れられていますが、
これは、まさに「伝えるために話し手が動く」ことの現れ。
やはりオフィシャルなスピーチプレゼンの場だと、
ステージから降りたくても無理なことはあります。
ステージの枠を壊せなくとも、
歩くことで「話し手と聞き手の間にある境界線を壊す、越える」ことは出来ます。
相手の領域に踏み込み、ぐっと近づいて伝えようとする。
この気持ちを持てば、よいのです。
自分で踏み込んだと思っても、意外と不足していることが多い。
だから、あと一歩、踏み込みましょう。
あと一歩、聞き手の心に近づこう。
あと一歩、言いたい事に、近づこう。
あと一歩、踏み込め!!!!!!!
森 裕喜子