料理カメラマンの方が出ているテレビ番組を見ました。
おいしい料理をおいしそうに撮るだけでなく、
カメラマンとしてそこから自分の世界を作り出すように撮る
というところが特徴のようです。
写真というと、ありのままを写す と思いがちですが、
やはりそこには作家としての考え、行動があるんですね。
興味深く番組を見続けました。
一般の方向けに、料理写真を撮る講座をやっておられるそうで、
その内容を紹介されていました。
シャッターを押す瞬間には「息を止める」
のだそうです。
息を止めると、
す~っと、その世界に入り込めるのだとか。
わかりますね。
決定的瞬間、あるいは、ここぞと集中するとき、というのは、
息が止まるのです。
皆さんも実際経験されているでしょう。
あまりの美しさに息を飲む
はっとして、動きが止まる
などなど。
写真でも、呼吸が大切なのだ!
スポーツも、舞台芸術も、音楽も、やはり呼吸なのです。
決定的瞬間に、最高のものを創り出すときには、息を止める。
もちろん、これは、
話すときにも非常に有効な呼吸の使い方です。
話し手が ある瞬間、はっと息を止める、話をやめると
聞き手はぐっと引きつけられ
「何が起きた?」と集中します。
これぞ!というとき
最も伝えたいメッセージの前後に、間を置くと良いのですが
間を置く、とは、
話し手が息を止めて、言葉を発するのをやめ
ぐっとその世界に集中する一瞬なのです。
強調したい言葉を書くときには、「 」 カギカッコでくくりますが
話すときには、間を使う=息を止める=言葉を発するのをやめる、ということになります。
番組を見ていて、
物事、本当に通じてるな~と感じました。
声や話し方のトレーニングだけではなく
いろいろなことに興味を持って世界を見渡すと、
様々な形で、自分の世界が磨かれて行きます。
全部、通じてるのですね。
JUDY