呼吸を止める瞬間 | 社長のスピーチコーチ 森 裕喜子のプライベートブログ

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経営者やトップアスリートのスピーチコーチ、森裕喜子が日々のプライベートな出来事などを綴ります。(2021年8月よりプライベート版に改定)

料理カメラマンの方が出ているテレビ番組を見ました。

おいしい料理をおいしそうに撮るだけでなく、
カメラマンとしてそこから自分の世界を作り出すように撮る
というところが特徴のようです。

写真というと、ありのままを写す と思いがちですが、
やはりそこには作家としての考え、行動があるんですね。

興味深く番組を見続けました。


一般の方向けに、料理写真を撮る講座をやっておられるそうで、
その内容を紹介されていました。

シャッターを押す瞬間には「息を止める」
のだそうです。


息を止めると、
す~っと、その世界に入り込めるのだとか。



わかりますね。
決定的瞬間、あるいは、ここぞと集中するとき、というのは、
息が止まるのです。

皆さんも実際経験されているでしょう。

あまりの美しさに息を飲む
はっとして、動きが止まる


などなど。



写真でも、呼吸が大切なのだ!
スポーツも、舞台芸術も、音楽も、やはり呼吸なのです。

決定的瞬間に、最高のものを創り出すときには、息を止める。

もちろん、これは、
話すときにも非常に有効な呼吸の使い方です。


話し手が ある瞬間、はっと息を止める、話をやめると
聞き手はぐっと引きつけられ
「何が起きた?」と集中します。

これぞ!というとき
最も伝えたいメッセージの前後に、間を置くと良いのですが
間を置く、とは、
話し手が息を止めて、言葉を発するのをやめ
ぐっとその世界に集中する一瞬なのです。

強調したい言葉を書くときには、「  」 カギカッコでくくりますが
話すときには、間を使う=息を止める=言葉を発するのをやめる、ということになります。


番組を見ていて、
物事、本当に通じてるな~と感じました。

声や話し方のトレーニングだけではなく
いろいろなことに興味を持って世界を見渡すと、
様々な形で、自分の世界が磨かれて行きます。

全部、通じてるのですね。

JUDY