言霊、と言いますが、
普段自分が発している言葉について、
どれほど気持ちが入っているでしょうか。
「おはよう」というとき、
朝ですね、お早いですね。
という気持ちを持って、おはよう、と言っているかどうか?
「ありがとう」というとき、
有り難いそのお気持ち、その行いに、お礼を申し上げる、
と感じて、言っているか?
・・・実際のところ、どうでしょう。
毎日何万という言葉を発している私たち。
改めて
自分が発している言葉を意識しよう
と言われても、
う~ん・・・。
非常に大事なことなのですが
本当に厳密に実行しようとすると、逆に話せなくなるかもしれません。
意識するのは難しい・・・
だからこそ!
スピーチプレゼンでは、
言葉を感じて話すことをすることが大切なのです。
以前、某サービス業のプロの方のお話を伺った際のこと。
「私たちは、『使う』という言葉にとても気をつけています。
たとえば
『馬を使う』
これはいい。
でも、
『人を使う』
こう言われたとき、
使われている人(つまり、会社ならば社員)は、
どう思うか?
どう感じるだろうか?
だから私たちは、
『人を活かす』と言っています。」
言葉選びをとても大切にされていることが伺えました。つまり、
言葉を感じて話す
これすなわち言葉本来の意味を考えて言葉を選ぶこと!
双方向コミュニケーションの点からしても大変に重要です。
当然、スピーチプレゼンの点からしても、聞き手への伝わり方が違います。
準備段階から、言葉を丁寧に選び、そして本番ではその言葉の意味を感じながら話す。
あまりにも基本的なことではありますが、こういったことが忘れられがちです。
どうぞ、覚えておいてください。
森 裕喜子