この頃の世の中には、してもらって当たり前とする、感謝の気持ちを全く持ち合わせていない人々も、結構いるものです。
今でも一番印象に残っている、現実に起こった二つのニュースの映像で見た場面での、同じ人間であってもこんなに違うのかと、つくづく思い知らされた事があります。
時は、全く異なる話しではありますが、どちらも同じ人間の姿なのです!
最初に、今も目に焼きついている、映像から触れたく思います。
大洪水に遭い、被害を受けた人々が、濁流と化した水に呑まれようとしている時、助けの浮き輪🛟を投げ入れている中での出来事でした。
皆んなが、必死でその浮き輪🛟をつかもうとしている時に、自分の元に届いた浮き輪🛟を少し離れたところでもがいていた女性に譲った男性がいました!
傍目に、その男性には余力があったのかと皆が思う間もなく、その男性はみるみる濁流の中に沈んでしまったのです!その男性も精魂尽き果てての最後の力を、振り絞っての女性の命を助けたのです!
その時のニュース映像は、何回も何回も流れ、人々の心に深い悲しみを一層植え付けたものでした
もう一つの映像では、満潮時のある海岸の為に、そこでのバーベキューなどの行いは禁止されておりしっかりと、立て看板にも危険を知らせていたにもかかわらず!
それを無視しての、子どもも含めた、十数人の親戚家族がバーベキューを楽しみお酒を飲み交わしていました。
周囲にいた人がそこは、危険だから早く引き上げろ!
と注意を呼びかけても、無視して引き上げようともしなかったのですが、そのうちみるみる水かさが増し、慌ててスマホで救助要請をしたのですが
救助隊が駆けつけた時に、一人の男性が大声で
「何モタモタしくさってるのか!このばかやろうお前らそれが仕事やろうが、早よ助けんかい!」
と、怒鳴りつけてる間にも、どんどん水嵩がまし
足元で震えていた小さな子どもを、母親らしき人が抱きかかえたその時に、どどーっと!海水が押し寄せて、全員が波にのまれてしまったのです!
映像は、そこで途切れてしまいましたが、後日全員死亡が確認されたのです!
危険なる表示を無視し、助けに来てくれた人達に暴言を浴びせ、子どもまでもを道連れにした、その人間の傲慢さには、怒りを隠せませんでした!
可能なる人助けはできても、そうでない人助けしてくれる事など容易な事ではなく、そこには命がけでの犠牲をも覚悟の上での姿があるのです!
そんな人達に、暴言を吐く、人間がある?
そんな大人のもとに、犠牲になった子どもがいたたまれない……
(言葉の魔法ーーボイスA iK)