世の中というものは、相反するものが、うまく噛み合って、一つのバランスを保っている。
天地、明暗、苦楽、前後、左右……等々
どちらかが、欠けていれば、その言葉の意味も無さなくなってしまう。
例えば、生まれながらにして、目の不自由な人に
暗闇と言っても、明るさを一度も経験していなければ、その意味も実際には分からないように〜〜
又、何一つ苦労した事がない人に
「あなたほど、幸せな人はいない」
と、言ってもピンとこないもので〜〜
経験がなければ、理解し難い事は、山程ある訳です。
現実だけを見ていても、その許容範囲は、極々限られた狭いもので
よく言う、「井の中のかわず」のようになってしまいます。
だからと言って、理想ばかり追い求めていれば現実の幸せにも気づきません。
チルチルとミチルが、幸せの青い鳥を求めて、長い旅をする(モーリス・メーテルリンクの童話)
のように、現実を直視せずに、理想ばかりを追い求めても、「青い鳥症候群」に陥りストレスの元となると、深い意味を伝えているように〜〜
現実をかけ離れた、自分ではない自分を、無理に創り出してしまうと、単にストレスだけを溜めこむ結果ともなります。
話しは飛びますが
「あんな仏さんのような人が、人を殺すなんて信じられ無い」
とか、「あんないい人が?」
と言う言葉を、殺人事件などのときに、よく耳にしますが……
そう振る舞う事で、相当ストレスを溜めていたのだろうと、思えますーー
又、
悪がいるから善がいる。
病いがあるから、健康に留意する。
と言ったように、人間界は、天国のような訳にはいかず、修行の場なんでしょうねーー。
(言葉の魔法ーーボイスA i K)