このブログにお越し頂き、ありがとうございます。ヴォイス道のボイストレーナー; 折笠マリコです。どうぞ宜しくお願い致します。

 

 

 

先週、また 立川談春さんの独演会へ、実妹と一緒に行ってきました。

 

 

 

 

私はとにかく談春さんの声が大好きラブラブ 

 

 

 

 

言葉も聞き取りやすいからこちらが頑張って耳を傾けなくてもスッと入ってくる。

 

 

 

 

特に江戸弁を話している時の小気味好い鼻腔共鳴が本当に心地よくて

 

 

 

 

ずうぅ〜〜とその声を聞いていたくなるのです。音譜

 

 

 

 

皆さんも機会があったらぜひビックリマーク 談春さんの落語オススメです。

 

 

 

 

 

 

さて今日は滑舌について

 

 

 

先日、食事しようと入ったお店で店員さんに

 

 

 

「いらっさーせーっ」

 

 

 

と言われ、思わず苦笑いしちゃいました 笑い泣きあせる しかも外国の方。そう覚えちゃったんでしょうね。

 

 

 

 

ちょっと誤解を招く表現かもしれませんが、さすがに高級店ではないことは明らか。小さな定食屋さんです。

 

 

 

 

「いらっしゃいませ」 右矢印「いらっさーせ」とか

「ありがとうございます」 右矢印「 あざ〜す」など

 

 

 

 

最近では定着しつつありますね。ニヤニヤ 

 

 

 

 

伝わればいいんだよ!という考えもあると思いますし、確かに親近感はありますけどね。ウインク

 

 

 

 

これがもしそれなりのお値段がかかる高級店でしたらちょっとガッカリしますよね。アセアセ

 

 

 

 

滑舌というのはちょっと意識しないと美しく発音できないものです。滑舌の筋群が働いてくれないとうまくいかないからです。

 

 

 

 

だからプロでも訓練するわけだし、年齢とともに衰えてくることからもわかると思います。だんだん何を言っているかわからなくなりますよね。アセアセ

 

 

 

 

年齢のことで言えば、声帯周りの筋肉だけの問題ではありません。腹筋・背筋などの衰えも声が出づらくなく要因です。

 

 

 

 

意識していればうまく発音できますが、いざという時だけやろうとしてもなかなかうまくいかないもの。

 

 

 

 

これは「姿勢」もそうですよね。いい姿勢が良いとわかっているのに、常に意識していないと良い姿勢でいられない。滑舌もこれと一緒です。

 

 

 

ちなみに私がよく聞く残念な滑舌。

 

 

 

「○○です」  右矢印「○○す」

「〜になりたい」 右矢印「 〜になたい」

「それでは」 右矢印「 そでは」

 

 

 

日本人の苦手とされる「ら行」が潰れるパターンは多いです。英語の「R」と「L」の発音も苦手だと言われますよね。英語は学校で発音練習もしっかりしますけど日本語は発音練習はしないですよね。

 

 

 

 

私も小学生の頃、国語の時間に本読みで当てられてボソボソ読んでたけど、読みを間違えなければ先生に何も注意されなかったのを覚えています。ニヒヒ

 

 

 

 

また、これを書いていて思い出した、以前乗った路線バスの運転手さん。車内アナウンスがこう聞こえました。

 

 

 

 

「シャッシャシシャース。ショアガシュワリシャース。ショシュシャシャリシュアシャイ〜。シャシャシシャ〜シュ〜」

翻訳「発車します。ドアが閉まります。おつかまりください。発車します」(だと思うラブラブ

 

 

 

 

ずっと「シャッシャ」言ってました。笑い泣き もう惰性なんでしょうね。(苦笑)

 

 

 

 

私は残念な滑舌だと、「なんかこの人、子供っぽいなぁ」と感じてしまいます。大きな声では言えませんが某日本のお偉い方も滑舌が残念です。笑い泣き だからなんだかとても頼りなく感じてしまいます。

 

 

 

 

 

聴く人は、その人が言葉の裏側で「一体何を考えているのだろうか」とかその人の言うことを「信じていいのだろうか」と探っています。

 

 

 

 

あんまり早口だったり、大声だったりすると「緊張してるのか」「騙そうとしているんじゃないか」と感じたりしませんか。笑い泣き

 

 

 

 

 

そう言う意味であんまり流暢すぎても怪しさを感じてしまいますが、落ち着いて、言葉をはっきりと意識的に伝えようとする気持ちが感じられると、社会性・社交性の高さが伺え、「この人は信用できそうだ」と感じると思います。

 

 

 

 

「あざ〜す」と言われるのも親密な感じがして悪いとは言いませんが、きちんと「ありがとうございます!」と言ってくれる人の方が安心して仕事を任せられますよね。大人な感じがするし、相手のことを考えてるなと感じるから。

 

 

 

 

それにイメージ的にも「良い姿勢」と同様、きちんと話している人って品格の高さみたいなものを感じませんか?

 

 

 

 

だからきちんと言葉を発しようとするだけでも、自己価値は高まりますよ!というお話です。

 

 

 

 

それにしっかりとした発音で話すことのメリットはそれだけじゃないんです。

 

 

 

 

言葉を発する、それもちゃんと発音しようとすれば、より姿勢・呼吸・舌筋をしっかり使うという訓練になるので、呼吸も落ち着いて、加齢とともに起こる筋肉の衰えや嚥下障害防止というアンチエイジングにも効果があります。

 

 

 

 

今からでもすぐできますから、傍にある新聞や本の文章を音読することもオススメです。脳の訓練にもなります。

 

 

 

 

 

まずは自分の声の質のことは意識せず(声色を変えようとせず)一言一言、しっかり言葉を発音してみて、自分の状態を確認してみましょう。

 

 

 

 

ちなみに滑舌の良し悪しは、それぞれの人の骨格や筋力、歯の状態でも変わってしまうし、発音しにくい子音もさることながら、母音も出しやすい音、出しにくい音があるので、それぞれを補う息の使い方や声の出し方が必要です。

 

 

 

 

自分でフィードバックをしながら声を出せる人、例えば「声がこもりやすいからもっとハッキリ喋ろう」と意識して喋っている人は自分で調整ができるようになります。

 

 

 

 

プロの声優さんでも声を聞くと意識しなければ声がこもるだろうなという骨格の人はたくさんいますし、私も骨格の形状から声がこもりやすいタイプですから、相手に聞き取りやすいように喋るように意識しています。

 

 

 

 

そのはっきりと喋ろうとする意識が、自然と息の流れをよくしたり声量に繋がったりするのです。

 

 

 

 

うまくいかないことを放置すればマイナス要素のままですが、それを克服することでプラス要因にできます。

 

 

 

 

声を意識するというエネルギー投資は、ノーリスク・ハイリターンですよ。

 

 

 

 

では、最後までお読み頂き、ありがとうございました。また宜しくお願い致します。ラブラブ