朱 | my life is a question

何もなかったように誤魔化す私達だけにはなりたくなかった。

淡々と話をした。
お互いの気持ちを静かにぶつける事が出来た。
二人の声だけが、少し冷たい部屋に響いて穏やかだった。

「僕は独りが苦手」
「私は独りだと思うと強くなれる」

こんなに違う思いの二人が同じ部屋に住み、お互いの温もりを求め合う。

何もなかったように誤魔化す私達だけにはなりたくなかったから。

私達は話をした。
また少し近づいて、離れられなくなった。