「がんばってるんですが、できないことがあるんです」
「やめた方がいいなそれ」
「はい??」
「がんばってもできないことって、基本的にやらないほうがいいことだと思うよ。
がんばるのに使うエネルギーと、がんばらなくても自然とできることを比べたら、明らかに後者選んだほうが人生ラクじゃない??」
「努力しなくてもいいんでしょうか??
がんばり続けないとダメなんじゃないですかね?」
「いや、そんなことないよ。ラクな方選ぶのが正解」
「でも、相川先生はいつも努力されてるんじゃないですか??
刀の修行や歌の練習、毎日ずっと何十年も続けてらっしゃるんですよね?」
「やりたいからやってるだけ。別に苦しくないよ」
「努力することを楽しんでやればいいんですかね?」
「無理に楽しもうとしたってツライだけじゃないかな。
僕はなるべくツラそうなことは避けるよ」
「うーーーん。。私の場合はどうでしょうか??独立しようかと考えてるんですが、今日はそれを相談したくて。 いまの仕事、やめたいんです」
「そ」
「いまの職場にずっと一生いるのは嫌だって、思うんです。もっと自由な時間が欲しいし、お金も欲しいし、やりたいこと好きなことをやっていきたいんですよ」
「あそ」
「職場の先輩や友達に相談したら、みんな反対するんです。『今いる場所で結果を出せてない人が独立したってうまくいくはずないって』そう言われてしまうんですよ」
「へえ」
「だから、いまの仕事を努力して頑張ろうとしているんですが、ぜんぜんダメなんです。。」
「ぼくも会社に勤めてた時はぜんぜんダメダメっ子だったよ」
「ええっ!!?相川先生がですか?」
「うん。雑誌の読者データベース管理のバイトやってた時にね、OLのお姉さんの方がはるかに僕より事務処理うまくやってたよ。自分がダメっ子なのが悔しくて泣きそうだったから、むりやり自分を鼓舞する言葉を紙に書いて連呼してたなーー」
「そうだったんですか、、、相川先生って英語とか語学ペラペラだしめっちゃ頭良さそう仕事できそうに見えるので意外でした」
「いや、そーでもないよ。学生時代のクラスメイトに聞けばわかる笑笑」
「でも、先生はそれから努力されてバイトでがんばって独立されたんじゃないですか??やっぱり努力されてますよね?」
「いや、事務処理は向いてないって痛感したからすぐ辞めたよ。歌手になった」
「あーーーーー」
「おーーそうよ。向いてないことに時間とエネルギー注いだところでムダじゃない??人生の時間限られてるやん?? やりたいこと、好きなこと、楽しいことに時間使いたくない??」
「それはもちろんそうです!!私もそう思います!全力でそう肯定します。でも、、、」
「好きなことだけやっててうまくいくか自信がないって感じかね?」
「その通りです!そうです! 胸を張って『私にはこの才能ある!』って言えるものがないんですよ。。学生時代は帰宅部でしたし、、」
「純粋にいま『好きなこと』をやればいいんだよ。まずは、好きなことを仕事にしようとしなくてOKだから。大切なことは感性。好きなこと、やりたいことに気づく力。そうやって心の声に耳を澄ませる習慣を整えること」
「それならできそうな気がします!キツイこと言われるかとビクビクしてましたが、、」
「感性めっちゃ大事だよ。まずはそれから」
努力してもできないことがたくさんある。
積極的に生きていれば、なおさらそれを痛感する。
できない、はヒント。
やればやるほど楽しいことがある。
好きなこと、飽きないことがある。
幸せな人ほど、それを見つけるのがうまいのだ
さて
あなたがやりたいことは何ですか??
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