「イタリア人って女性を見たら必ずナンパするってホントですか?」

「シェスタっていうんですかね?お昼寝するんですよね?」

「いつもピザやパスタをフルコースをゆっくり食べてるんですよね?」




私たち日本人が抱く、イタリアのイメージってどんな感じでしょうね??

イタリアに長く居ると誰でも慣れてくるんで、もはやイタリアの当たり前が当たり前と思えてきます。

だから、イタリアに行ったことがない方や観光で来られる方がイメージしている先入観がどんどんわからなくなります😅

今回はイメージと現実のギャップをいくつかお話ししてみますね!

ちなみに、イタリアは北部と南部ではかなり「当たり前」にギャップがあります。 日本人の感覚すれば、北海道の人と台湾の人くらい文化的に違います。ので、その辺考慮されてくださいね!


ではお話ししましょう!






ここから↓↓

✅どこでもナンパしてくる

イタリア男といえばナンパ!



そういうイメージがあるのでは??

それに、女性が男性からナンパされている場面を何度か見かけたことがあります。

日本人女性から、どこどこでナンパされたという話も何度か聞きました。


が、、、

基本的にイタリアの男性はナンパなんてしないですね。

至って理性的です。


マナーとしてレディファーストというのはほぼ全てのイタリア人男性に浸透しているので、それで日本人女性からすればナンパされてる?? と感じるのかもしれません。



アジア人女性だけのグループはナンパされやすいという噂ですが、多分ホントです!


どうもアジア人女性グループを狙って片言英語でナンパするのはパキスタン系移民やアルバニア人移民などであるそうですね。


いずれにせよ、今までアジア人女性グループと一度も関わったことがなく真偽の程はわかりませんが。

僕の知る限りでは、とはいえ、一般的な日本人男性よりは積極的なように見えます


というのは、男女共にイタリア人は自己肯定感が高いからで、自分自身に健全な自信を持っているからですね。



日本の男性の場合、学力とかビジネスとかスポーツでいい結果を出すことで初めて自信を持てるという感じだと思うんですが、、


イタリアだと、別に何もなくとも、自然と自信持ってる感じなんですねー。

そういうところ素敵だなと思います!


✅みんなオペラを歌える

これはありえんです。。。



日本人がみんな浄瑠璃を歌えるようなもので、あり得ないです。

現代グローバル社会ですから、イタリアでもご年配以外はみんなロックやポップスを聴いてますよーー。

ちなみにご年配は民謡を聴いてらっしゃることが多く、日本の演歌みたいなものです。

オペラはじめクラシック音楽を聴く人もいますし、クラシック人口は日本の3倍ですが、聴くのと歌うのは別というのは日本と同じですね


それに、イタリア人はみんな歌がうまいって思ってませんか??


それも、、、ナイです!


いろんなパーティや集まりで彼らの歌ってるところを聞きましたが、日本と変わらないですね。

むしろカラオケがどこにでもある日本人の方がカラオケ歌唱についてはお上手ですよーー。

しかし、日本でカラオケ上手い!って言われてる人がイタリアで歌うと、彼らから不思議な顔をされることでしょう。。

そこが「カラオケ歌唱」の特徴。




ちなみにイタリアでオペラのことをopera liricaオペラリリカというんですが、日本と同じく専門教育を積んだ人の中で一部の人が歌手としてオペラを歌ってます。


イタリア中にオペラをはじめとした音楽を学べる専門学校コンセルヴァトーリオconservatorioがあり、しかも学費は年間10万円以下なので、平均で150万円の日本と比べれば、そりゃ段違いにオペラ歌手になりやすいはずですね。。

※学費高いとこもあるかもしれません。私見にて




基本的に音楽学校を卒業した歌手が、気楽にその辺で歌うことはありません。 それは歌うことが「労働」ラボーロlavoroだからです。

これは日本のプロミュージシャンさんたちと同じですね!



✅いつも家でパスタとピッツァを食べている



パスタは正解ですがピッツァはナイ!

パスタは毎日みなさん食べてると思いますよ。

それからイタリアではパスタpastaを食べるとは言わないですねー。

具体的にスパゲティspaghetti とかニョッキgnocchiやリングイネlinguine を食べるっていいます。

そして、ピッツアは家で作るもんじゃないです。

石窯が家にあるというのは山間の村か郊外にある別荘がほとんどで、ミラノやローマの街中の家にピッツア窯なんてありえんです😅



もちろん日本と同じで、家の電気オーブンで手作りピッツァを焼くことはあると思いますが、、、よっぽど趣味として焼きたいからという特殊なケースのはずです。 

日本人が家で蕎麦を自作するくらいレアケースなんじゃないかと。。。



イタリアはどの街にも美味しいピッツェリアがありまして、大抵はデリバリーで家まで届けてくれます。 値段も一枚でっかくても1000円以下ですので、 わざわざ手間暇かけてがんばってうちのオーブンで焼かなくても…となるわけです。


なので、うちで食べるピッツアはイタリアでもデリバリーピッツアなんですねー。 

日本と同じですよねー!!

味は別次元ですけれど。。。


✅みんな陽気で気さく

イタリア人ってみんなハイテンションで陽気っておもってませんか??


それはないですwww


イタリアの中でも比較的そういうノリの人が多いはずの南イタリアですら、 ハイテンションで陽気な人と出会うことはまずありません。


フツウに鬱々としてるイタリア人なんてたくさんいますし、物静かで思索的な方や知的な方もいっぱいいます。




イタリア人にとっても「イタリア人=陽気で気さく」と外国人に先入観を持たれていることが苦痛なんですってwww 


そりゃ明るくもないのに陽気を装わなきゃいけないっていうのはプレッシャーなだけですよね!


ともあれ、イタリア人は信じられないくらいおしゃべり好きな人々であることは間違いないです。

知らない人とでも永遠におしゃべりしてます。

特徴は、100パーセント一方通行のコミュニケーションだということですwww

僕もこの間電車に乗っている時に、変なおじさんから話しかけられまして、無礼者だったのでイタリア語分からないふりをして完全に無視していたのですが、相手は構わず30分話し続けていましたよwww

こういう様子を外国人が見かけたり体験した場合「イタリア人ってみんな陽気で気さく」と感じるのかもしれないですね



✅みんなオシャレで背が高くてモデルさんみたい

あり得ないです。。。

普段着のイタリア人でオシャレな人はごくごく稀ですよ。



ジーンズにジャンバーが今の季節の普段着です。

夏はティーシャツジーンズと、洒落っ気はないです。



むしろ日本人女性たちの方が何倍も身だしなみに気を遣っています。

平均的な背の高さは確かに私たち日本人より高いですし、骨格的に日本人より足が長い傾向があるようですからすらっと見えるのかも?


ただ、ミラノだけはちょっと違います

さすがにファッションの祭典ミラノコレクションがあるだけに、ミラノのイタリア人は老若男女とも「ミラノ人はこうあるべき」というオシャレ意識を普段から持って街を歩いているように思われます。


※おそらくフィレンツェも??あくまで私見です



特におじさんたち!

彼らのカッコよさは別次元、、、

男性である僕でもはわぁーーっと見惚れるほどセンス良くオシャレでかっこいい方がウヨウヨ歩いてます。




ただ、ロシア人やウクライナ人などのガチのファッションモデルさんが街中を歩いていることもよくあるので、それを観光客が見かけた場合、

「ヒョエぇぇ!イタリア人どんだけオシャレ?!?モデルさんみたい!」


そう感じるかもしれないですね。

いや、それは、ガチモデルです。。。

そして、イタリア人じゃないです。




そもそもイタリアは移民が全人口の10%、つまり街を歩いて見かける人の10人に1人は移民なんです。

日本は1%ですから、そんな移民と言われても想像つかなくてわかんないですね。 。。


✅お城や宮殿みたいなとこに住んでいる



そういう人もいます!

でもほとんどはそうじゃないですねー。

というのも、お城や宮殿がイタリアにはたくさんあるからなんです!

日本でお城っていうと大阪城や名古屋城ですから、あんなんにすんでたら神ですよね! というかショーグン??



イタリアでお城castelloカステッロっていうのはどの街にも一つはあります。昔のが残ってます。

僕の友人にもカステッロにすんでる人が何人かいますし、別荘としてカステッロを持ってる人もいます。 



宮殿palazzo パラッツォというのはですね、王侯貴族が住んでいた宮殿だけじゃなくてビルや高層ビル、大きな建物全般を指す言葉なんですよ。 



ということは、例えば日本の公団住宅や分譲マンションなんて完全にイタリア人感覚からすればパラッツォです。


(上のパラッツォと同じ)




一軒家かこういうパラッツォの一室でイタリア人は暮らしています。




カステッロにしてもパラッツォにしても、ディズニーのシンデレラ城やヴェルサイユ宮殿みたいに


Viva! 仮面舞踏会!ドレスでくるくる回るよ!



Viva! お馬さんで走り回っちゃうよ!




Viva!! 巨大シャンデリアと暖炉で執事に囲まれて晩餐会だ!




それはナイ。。。


※でもそういう人がガチで存在しているのがイタリアはじめヨーロッパ


ともあれ、カステッロにしろパラッツォにしろ一軒家にしろ、どこも外装はまちまちですが内装は豪華だなと感じます。

いろいろな方々のおうちにお邪魔しましたが、オーナーさんの好みのテイストはあるにせよ、

大きなシャンデリアと立派なソファー、

そして巨大なクローゼットや銀食器が飾られた巨大な棚、

そして絵画で飾られているというおうちが多いです




日本でいえばおうちに水墨画、金の屏風に、お庭に枯山水、茶室もあって有田焼や清水焼のお椀が飾られているようなものです。



そんなおうち、今どき探してもなかなか見つかりませんよね。。


もし、イタリアの彼らの家にあるものを日本に全部運べて再現できたとしたら、、、

日本のヨロピアンラグジュアリーな五つ星ホテルのスイートルームよりも豪華に見えてしまうでしょう。


そういう意味で、内装だけみれば、イタリア人ってみんなやっぱりお城や宮殿で暮らしてるんだ!!といえなくはないですよね。

※イタリア在住の人で、そんな豪華な家に暮らしてるのは金持ちだけだ!と思われる方もいるかと思います。あくまで私見


✅昼間からワインとかお酒飲んでる



これはホントだしウソともいえる話ですねぇ。

日本人感覚だと

「ヒィィエ昼間から飲むの??!仕事の合間に飲むなんて有り得ない!毎日が日曜日なのかしらイタリア!?」

って感じますよねー。

確かにイタリアでは昼食プランツォpranzoで軽くワインを飲む習慣があります。

でもそれは料理に合わせてせいぜい一杯、多くても二杯で、お酒をのんでるというよりはむしろ食べてるように思います。



そして、ワインをたしなむようなプランツォというのは、時間をかけて食べる結構しっかりした量の多いプランツォの場合だけ。


彼らが毎日ゆったりしたプランツォを食べている訳ではないんです。

仕事や家事で忙しい人は軽くカンタンなパニーニやスパゲティで済ませてますしね。

その場合はワイン飲んでなさそうです。


そもそもイタリア人は夜でも飲む量はほとんど変わらず、せいぜい二杯程度しか飲みません。

私たち日本人は「飲む」となれば酔っ払ってもう飲めなくなる限界まで飲む文化ですよね。

だから「お昼から酔っぱらうなんて…」と思ってしまうのかもしれませんね。

そう、「飲む」ということについての当たり前が違うんですね!


✅シェスタでお昼寝してる



プランツォとおなじで

「イタリア人ってお昼休み二時間なんですよね?? お昼寝できてうらやましい!」

ってイメージしてませんか??



これもホントでありウソなんですねー。

まず、そもそもシェスタってスペイン語で、イタリア語じゃないです😅



個人商店はホントで、むしろ13-16時がお休みriposoリポーゾであることが多いです。

その時間で家に帰って食事して昼寝という感じ。

ですが企業に勤めている人は日本と同じく、お昼休みは一時間くらいなんです! 昼寝は難しいですねぇ。



ここまで↑↑


いかがでしょうか。


「へぇっぇおもしろいですねー!」

「私も勘違いしてました」


などなど。

ホント実際のところは行ってみて体験しないとわかんないものですよねぇ。

僕も「イタリア人はみんな歌うまい」って勘違いしてました

確かにプロは圧倒的にめちゃめちゃ上手いです!

でもそれは日本だって同じですよね。

むしろ日本の方がカラオケが普及してる関係上、普通の人が歌うチャンスが圧倒的に多いので、平均的に歌上手い人多いなと思うんですよ。