ちなみにこちらはパウロさんちの暖炉。 みてるだけで暖かいです
✅学校の宿題だけで2.3時間かかる
宿題って、
イタリア語ではコンピト compito といいます。
こちらのパウロさんの長女さんが中高生の年代なのですが、宿題にとても時間がかかるのだそうです。
シチリアのアグリジェントという街で中学生のお子さんがいらっしゃるジーリョさんちでも、キッチンのテーブルに何冊も教科書とノートが置いてありました。
それでママから「さあ宿題!宿題!やるのよ!」と娘さんが急かされてました。
日本よりも学校の滞在時間が短いので、その分、家に帰ってからの宿題の比率が高いんですね。
子供と一緒にお母さんが宿題を見るので、これは、お母さんにとってはかなりの勉強になるのと、手間がかかるということですね。
日本では学校が終わったら塾、部活動、習い事と非常に子供が忙しいですよね?
ちなみにイタリアでは学校に部活やクラブのようなものがないので、サッカーや野球みたいなものを子供に習わせたいと思ったら、そういうクラブにお金を払って参加させるんだそう。
✅お友達のウチで夜11時以降でも遊んでいる
これは日本ではあり得ないですね!
パウロさんところの小学生の娘さんたちがお友達のところに遊びに行く時、夜11時になってもまだお友達のうちにいることがあるのだそうです。
イタリアの夏場は、夜9時くらいまで外が明るいです。 なので、8時くらいでようやく夕方かな??という感覚になります。
ちなみにイタリアでは夕食の時間が9時くらいから! それも、おそらくこの日照時間の関係では?
日本では早くて6時台から夕食をとる方がいるでしょうから、あり得ないですね。
「そんな遅くまで人様のお家にお邪魔していたら、ご迷惑をおかけするんじゃないの??」
と真面目な私たち日本人は考えてしまいますよね。
ところがイタリア人の感覚ではむしろ反対!
家族のようにくつろいでもらいたいという気持ちが根本にあるんですね。
僕がよく伺うナポリの友人宅では、お昼をフルコースで食べてから、2時間ほどのお昼寝、そして起きてから夕方の散歩までお付き合いすることがあります。
日本みたいに
「遅くならないうちにご迷惑にならないうちに失礼します」
と最初は言っていたのですが、彼らには彼らのペースがあるので、むしろそれに合わせるほうが思いやりなのかと感じています。
✅離乳食にはチーズとパスタ
これはイタリアならではですね!
厳密にいうと、何ヶ月からこれをこれくらい、というふうにイタリアでもキッチリとした目安があるのだそうです。
それは日本と同じ。
パルミッジャーノチーズやリコッタなど、硬いもの生のものかかわらず食べさせるんだそうです。オリーブオイルもです。
そして、すごく細かい目のパスタとお米(リゾット)をゆるめに茹でたものも早い段階から食べるんだそう。
また、パウロさんところの一歳になる息子さんが、一人でナポリピッツァをひときれモグモグモグ食べていました。
ピッツァに載っているモッツァレッラは、結構弾力があるので、お餅のように、乳幼児が食べると喉に詰まらせることがあるんだそう。
いわく
「大丈夫! 息ができなくなったらゴホッて咳して吐き出すだろうから!」
とのこと。
お子さんへの信頼を感じますね。
✅子供は中高生になっても親が送り迎えするもの
これは日本ではちょっと珍しいことかと思われます。
教育ビジネスの大手ベネッセさんのサイトにも「子供の自主性を高めるために、一人で出かける機会を設けるべき」という記載がありました。
日本ではちっちゃな小学校2年生が大きなランドセルを担いで電車で通学している姿をよくみかけますね。
が
イタリアはクルマ社会。
東京や大阪は、おおむねどこに行くにも電車とバスを乗り継げば辿り着けますね。
もちろんイタリアにも電車やバスはあるのですが、時間通り来ないことがほとんどであり、しょっちゅうストライキで機能不全を起こします。
イタリアではご両親が子供の送迎をするのはごくあたりまえなんですね。
犯罪防止??かというと、必ずしもそういうわけではないようです。
統計で見ても、実際に体感しても、イタリアの治安は日本ほどよくはないですが。
「当たり前」の感覚の違いですね
✅夏休みは2ヶ月あるので長期で家族でバカンスにいく
ちなみにこちらはパウロさんのお宅のカラオケセット。娘さんたちが歌って遊ぶために揃えたのだそうです
日本の子供たちの夏休みは1ヶ月。
家族旅行といっても、パパが会社休めないので、家族一緒に旅行しようと思えば長くても三泊四日くらいなのではないでしょうか??
イタリアの大人はバカンスで休みます。
平均で3週間ほどとのこと。
イタリアでは、夏が近づいてくると「店じまい」の雰囲気がどんどん高まります。
「この仕事はバカンス明けてから」
「うーん、それは9月からはじめよう」
というふうに、気候が熱くなればなるほどイタリア人は口を揃えてそう言い始めます。
日本人だと
「お客さんが困らないように、長期休みに入る前に解決して差し上げなければ」
という、高い仕事に対する意識がありますが。
イタリアでは
「え?期間内に解決してくれって?無理だよ〜〜バカンスだからさ〜」
で終わりです。
パウロさんのお宅では、夏場は近郊のリゾート地におもちの別荘でゆったり家族で過ごされるのだそうです。
こんな風に別荘を持っていることは、イタリアではいたって普通。
日本人の視点からすればうらやましいですよね!
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