歌い方解説をさせてもらっていると感じることがあります。
それは、やっぱり、そのひと本人がどうしたいかだけ。
だということなんですよねぇ。
例えばADOさんとか平井堅さんみたいに歌いたい!
というのが生徒さんの希望だとすると。
フツウ、ボイストレーナーの仕事は、その生徒さんがADOさんや平井堅さんみたいに歌えるように導くこと。
大多数の人はそう考えるだろうし、それが当たり前なんだろうし、間違っているとは思わないです。
だけれど、僕がやりたいのはそこじゃない。
できるけどねぇ。
その先です。
○○みたいに歌いたい! の先の話。
実際、何かに憧れて歌のレッスンに通い始めたり、声優さんに憧れてボイトレを始めるってごく自然なことですよね!
僕もジブリアニメ大好きだし、好きな憧れの歌手っていますよ!
そうやって、
自分も声の世界に入って、
いろんないい先生について学んで、
その延長でイタリアに引っ越してまでボイトレを受けて、
ステージに立ち、
生徒さんにボイトレをお伝えさせていただくようになりました。
その過程で気づいたんですよね。
自分は、誰にもなれないってことに。
誰かみたいに歌いたい、とか、そういうのって無理が出てくるわけです。
自分の声に合ってない音域で歌って喉を痛めたり。
高すぎたり、低すぎる声で歌ったり。
例えば、ある時、元宝塚歌劇の男役で歌われていた方がレッスンを受けにいらしたときのこと。
お声を聞くと、ナチュラルで透明感あってステキな声!
ところがご本人は悩まれているそう。
「ファンが男役の太い低音の声を聞きたがるんです」
「でも喉がすぐ疲れてしまって」
とのこと。
そう、身長が高めで凛々しい顔立ちをされているだけに、本心と周囲の評価がずれてしまったというケースでした。
声というのは、その人に合った出し方をしてこそ、本来の響きが出るもの。
大体、男性だってダンディーな低音以外にも、高めで明るい声の方もいるはず!
それに、理にかなった発声トレーニングをしていれば、低音でも高音で自由にツヤのある声が出るものです。
ということで、その方には、体のリラックス法からスタートして、呼吸トレーニング、それから長年のクセがついた発声をリセットするところから始めたのでした。
その後、無事ソロリサイタルを開催されて成功したとのニュースをYahoo!でみたのでした。
カラオケの上達って、ほとんどうわっつらのモノマネ技術だけですから、そもそもボイトレなんて全く必要ないです。
それなのにボイストレーナーという職業が、どれだけ不況が来ようとなくならないのは、こういうとこなんだと思うんですよ。
歌、うまくなりたい!!
歌、好きだから!
声で表現するの楽しい!!
っていう気持ちをお持ちの方が、プロの手を借りて上達したいって思うからですね。
ボイトレとか歌とか声優とか、どれも本気で突き詰めていくとおんなじところに行き着くんだと思います。
「で、自分って、なにもの??」
っていうところに。
学者たちでもそうだし、ビジネスマンでもそうだし、恋愛でもそうなんじゃないかなぁーー。
合コンで、周りの女の子がよくしゃべるキャラばかりだったら、自分は聞き役に徹した方がむしろ自己アピール強そう!
でも、おしゃべり大好きキャラなのに、聞き役に徹してたらフラストレーションたまっちゃうから、、、やっぱり聞き上手な男性と付き合ったら楽しいかしら。
なんで「ボイトレで人生が変わる!」って言い切れるのか??それは、自分の声を知ることが、自分自身の本当の望みを知ることだから。
自分の声には、もともと生まれ持った才能や、魅力、役割が詰まっているんです。
だから、それを知るだけで自分のことが見えてくる。
ボイトレは、本来の声が出なくなっちゃってる要素を取り除くプロセス。
なので、とればとるほど本来の響き・振動が増幅します。
この世界は全て微少な粒子が振動することによって成り立っているわけだから、声によって自分が発している振動・波動を増幅することで、自分が望む現実を生み出すことが可能になるってことです。
カンタンな話、ですよねっっw
ソラオトのボイトレを気楽に学べる、ボイストレーニングDVD初級編があります。
ぜひ手に取って活用しちゃってください!!
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