「やりたいことがあるんですけど、子育てと自分の健康問題があるので、いつか実現できればと思うんです・・・」
「変な人だな」
「・・・」
「いつかなんて来ると思っているのか?未来を捨てよ。今この瞬間を思い切り生きないものに未来などないのだよ!」
「・・・はい」
「一つこんな話をしよう。今朝、ウトウトしながらふと南極が気になって、南極探検家の日本人がいることがわかったのだよ」
「はい・・・なぜウトウトしながら南極?!( ゚д゚)」
「寒いんだよウチ。石造り。石だけに。 で、その探検家は白瀬さんというのだが、江戸時代の生まれの人で、日本とロシアの戦争が終わってからすぐの
タイミングで南極に行ったのさ」
「はぁ・・・そんな人いたんですね」
「私も知らなかった。そもそも南極探検といえばアムンゼンである。ノルウェイの探検家で、人類で初めて南極点に到達した人だ。
白瀬さんは子供の頃から北極か南極に行くのが夢だったそうだ。それで、日露戦争に従軍したりして、ずっと機会を伺っていた。
その頃、ノルウェイとイギリスが南極探検に行くと言い出した。そのニュースが世界中を駆け巡った。
白瀬さんはいてもたってもいられなくなって、なんとただの退役軍人のクセに帝国議会に訴えたのだ。
『南極探検したいんです!!!』
と熱弁。
政府としては面白そうだからやらせてみようということになったが、日露戦争終わったばかりで資金がないから、探検の費用は国民の寄付に頼ったのだ」
「自分の夢を政府に訴えるなんてなんかスゴイですね( ゚д゚) なんかの犠牲者とかが補償とか求めてっていうニュースはよく聴きますが」
「ホントだな・・・現代でいえば『火星行きたいんです!!』と国会で熱弁するようなもんだ。。よくそんな要望が議会を通ったと思うわ」
「火星・・・誰も言わないし、行っても『自分でいけ』って言われてメディアで叩かれるだけでしょうね」
「それで、白瀬さんの熱意に全国から寄付が集まったんだが、これがもうノルウェイとかイギリスの探検隊に比べると、もうどうしようもないくらい貧弱だったらしい。向こうは鋼鉄製の軍船なのに、白瀬さんの船はなんと木造の帆船!! 一応エンジンもついてるけど、これがなんと、いまでいう原付バイクのエンジン!!もうどうしようもなくて絶望どころか笑うしかない装備だったわけよ・・・」
「げげ、原付で日本から南極行くようなものですか( ゚д゚)」
「寄付した人たちも、日本政府の人たちも『オイオイ・・・あんなちっちゃなボロっちい木造の漁船なんかで南極いけるわけないだろ??バカじゃない?』と笑っていたそうだ。しかしめげない白瀬さんは、なんと横浜港から出発して、死にかけながらも、南極にたどり着くのに一年かかったのだよ」
「いちねん( ゚д゚)」
「そうしてようやくたどり着いた南極大陸!!『よっしゃぁっ!!南極点目指すそ!!!みんな気合い入れてけ!!』と隊員たちを励ましてオォーー!なんて言っていると、ちょうど彼らの帆船が停泊している近くに、ノルウェイの船が停泊していたわけ。すると、犬ぞりのノルウェイ探検隊たちが船に乗り込もうとしているわけよ。『どうしたんですか?南極点、目指さないんですか?』と彼らが聞いたら『ん?もう行ってきたよ』と返されたのだ。オォーノーー!」
「ゲフ( ゚д゚)それは落胆でしょうね・・・」
「一年かけてようやくたどり着いたのにな。 しかし、手ぶらで帰るわけにもいかないので、上陸したあたりを『この辺りを日本の領土と宣言する!どうだ!』っていう領有宣言はしたのだって。そういう時代だったんだろう」
「アァーいま韓国とか中国がやってるやつですね」
「そうそう。ハープんミサイル打ち込んで撃滅すべし。 で、それからまた一年かけて白瀬さんたちが日本に帰ったら日本国民大熱狂! 大騒ぎになったらしい。でも、一躍時の人になったけれど、南極探検のためにした借金が膨大で。 結局それからなんと20年かけて借金を返済したのだそうだよ」
「げげ( ゚д゚)せっかく南極探検したヒーローなのに?!かわいそうですね!」
「南極探検の話を日本中で公演して回って、台湾や韓国、満州にも行ったんだそうだよ。 しかしその生き方って輝いていてとても素晴らしいと思うのだよ。公演するたびに、自分の大好きな冒険の話をするだろう? 流石に20年同じ話すると飽きそうだけども」
「はぁ、、、なんかスゴイ生き方ですね」
「ああ、まっすぐだ。私はその話を知ってこう思ったよ。やりたいことがはっきりしているんだから、あとはそれを思いっきりやろうと。周りがなんと言おうと、誰に何を言われそうと突き進むだけなんだよ。世間がわかるかわからないか?周りの理解が得られるか得られないか?そんなもの待ってたらいつまで経っても進まないんだよ! 自分の心がはっきりしたんだったら進むだけなんだよ!」
「ああぁ!そうですね!ヌガー!わかりました!迷い捨てます!私はやりたいことはっきりしてるんです!勇気もらいました!」
「うむ。さっさとやれ!」
ビビリの雑魚どもよ!!
周りの反応を恐れて、ブルブル震えながら縮こまってつまらない生き方を続けているチキンどもよ!!
そのようなものの末路はからあげクンがお似合いだな!!
逸脱せよ! 常識から。
手放せ! 当たり前な生き方を。
つきぬけよ! 庶民から。
いまやらないでいつやるというのだ??
もう聞き飽きたんだよ。そのくだらない言い訳はな!
進め進め!!
ここで宣言せよ。
覚悟を決めたものだけにコメントを許す。
さて。
あなたが生きたい人生はどんな人生ですか??
歯を食いしばれ!!
😆