さよなら、古い世界。

 


もはやウソをつくことができなくなった。

 

もはや、真実しか伝えることができないのだ。

 

心地よいであろうウソを、低次元な庶民たちに並べることは出来ない。

 

私は、子供の時から国連事務総長になろうと努力してきた。

 

世界秩序を再構築する必要があるからだ。

 

それが自分の使命。

 

そのために、どうすれば平和を作ることができるのかをずっと探求してきた。

 

世界的に高名な学者のもとで学んだり、たくさんの本や論文を読んだ。

 

彼から教わった。

 

「平和とは共感する心」

 

紛争が起こるのは、異なった二つの想いがぶつかり合うから。

 

通常、紛争解決というのは、私がこれくらい譲歩するので、あなたもこれくらい譲歩してくださいだ。

 

そうして落とし所を求めることは、結局お互いに不満が残ってしまう結果となりうまくいかない。

 

そこで、その学者が提唱していたのがトランセンド・メソッド。

 

お互いの想いが120パーセント実現される、全く新しい第三の超越した解決策。

 

いや、もはや解決ではなく、問題自体が昇華されてしまうような方法!

 

独創的なクリエイティビティと、両者に対する共感力が必要となってくる方法だ。

 

これは素晴らしいと思った。

 

人間のクリエイティビティは、必要性が生まれたときに発揮される。

 

「必要は発明の母」であるから。

 

そして、人間がヒラメキ・直感を働かせるには、リラックスや快適な脳内環境が有効だという。

 

これは、近年の脳科学やスポーツ科学で実証されたことだ。

 

いわゆる北島康介選手の「気持ちいぃー!」だ。

 

あるいは、グーグルの会議室や社内だろう。

 

 

そうして、自分が最もやりたいと思ったこと。

 

それが声の道だった。

 

声の芸術家、ボイスアーティスト。

 

これを思いついたとき、感激のあまりに大粒の涙が出た。

 

とめどなく泣いた。

 

これまで本当の望みをずっと堪えていたことに気づいたのだ。

 

ホンネ。

 

ホンネを押しとどめて生きるほど辛いことはない。

 

だがそれが当たり前だと思っていた。

 

それは違う。

 

人間は我慢するように作られた哀れな生き物ではない。

 

人間は、自由に望みを叶えることができる夢の住人なのだ。

 

 

ずっと平和を希求してきて、2017年に答えを知った。

 

どうすれば世界秩序を再構築することができるのか?

 

 

 

それが「創造の秘密」である。

 

 

 

エルサレムの聖墳墓教会で得た光。

 

薄暗く、湿った石の礼拝堂で、ただ降りてきた言葉をメモした。

 

想ったことが現実化する。

 

自分の発しているエネルギーが現実になるのだ。

 

人類が作ってき社会システムには大きな問題がある。

 

環境破壊、経済格差、様々な差別など。

 

全ての原因は、そのシステムの根本に「不安」があるからだ。

 

これは、現行の世界秩序を取り仕切っているユダヤ家の統治理論がそうだからで、その源は超古代のアトランティス文明に行き着く。

 

文明の粋を極め、人類は愚かに自滅したと信じられているようだが、それは誤解。

 

実際は、全ての人が高次元の波動を発する存在になったので、これ以上この状態を続けることをやめようと決定したからだ。

 

「もうやめましょう。一回、原始的な状態にしましょう」

 

という、そのアトランティス文明の長である神官が発した決定を、全ての人々が受け入れた。

 

そのユダヤ家というのは、アトランティス文明の7つの貴族家の一角を担う存在であった。

 

そうして、その文明の後継がエジプト文明であり、大和民族にも受け継がれた。

 

アトランティス文明は「不安」を克服・撲滅することに成功した。

 

だから全ての人が「愛」で行動することができたのだ。

 

 

エジプト文明でもその伝統は受け継がれたのだが、紀元前350年頃にある事件が起こる。

 

それがアレクサンドロス3世による東征だ。

 

その時点で、エジプトのファラオの権限は、俗世界の侵略、いわゆるヒッタイトやアッシリアによりかなり侵食されてはいたのだが、かろうじて神権政体は維持されていた。

 

アレクサンドロスの東征は、遠くインダス川に及び、長く続いたエジプト文明はここで、長く政治経済の中心だったナイル川中流域から、地中海に面した新都市アレクサンドリアに移る。

 

カナンの民たちは、こうして勢いづいて、現行の世界秩序の礎を築くことになる。

 

ギリシアから広がって、広大なユーラシア大陸に散らばったユダヤ商人たちの働きだ。

 

「不安」を用いて、人々を恐れのエネルギーでコントロールする。

 

それを良かれと行なっているのだ。

 

それは、一見効果的な性悪論ではあるのだが、人間性に対する諦めと絶望がうかがえる。

 

人間は支配されやすく、暴力の恐怖に弱く、簡単に獣同然に堕ちてしまう。

 

こうした視点は人類の本質と理想から反対のものだ。

 

アウシュビッツ収容所の過酷な強制労働を経験した「夜と霧」の著者ヴィクトル・フランクル曰く、「どんな極限状況下でも、人は自身の尊厳を保ちうる」と書いた。

 

善なるかな善なるかな!

 

戦争や天災は、ある種人間が引き起こしたものであるが、基本的に神々が人間たちのために起こすものである。

 

我々はもうそれを学んだ。

 

もはや「不安」による恐れのコントロールの世界を手放すときがきた。

 

新しい世界は何か。

 

それは「愛」によって形作られる世の中である。

 

「愛」とは何か。

 

安心、ほっとできること、何かを大切に思うこと、心からの信頼、何か楽しいことをイメージすること、美しい景色に感動すること、幸せを感じること、心地よく癒されること。

 

ポジティブで暖かなもの全てが愛。

 

豊かさ、満ち足りた感覚、高揚感、豪胆に物事に取り組む熱意、優れた想像力。

 

そういったもの全てが愛である。

 

そう、人類はすでに愛による創造物を多く知っているし、経験している。

 

赤ちゃんがそれの代表だ。

 

ただ、そこにいるだけで可愛い。暖かく、満ち足りた気持ちになる天使。

 

私もあなたも、皆が赤ちゃんだった。

 

ただ、その場にいるだけで愛おしい。

 

戦場の兵士が赤ちゃんで、にっこりされたらどうだろう。

 

にくい敵が、可愛らしい赤ちゃんでにっこりしたらどうだろう。

 

赤ちゃんを傷つけるなんて愚かなこと。

 

誰もが知っている。

 

愛から生まれるものに、悪しきものは何一つない。

 

その世界を作る。

 

私はその世界をリードするリーダーである。