【会話形式ｺﾗﾑ97 トロは高級食材？】
「来年、東京に引っ越そうと思っています。どう思われますか」
「おぉ」
「地方の狭い社会が息苦しく感じてしまって。なんだかこれ以上発展しないような気がするんです。」
「へぇ」
「チャンスがあるのは東京ですよね？日本で仕事するんだったら、東京が一番いいって、相川さんおっしゃいましたよね。それを信じてみようと思うんです」
「うむ」
「部屋を探したり、仕事を探すのはこれからなので、けっこう不安なんですけどね。でも動かないとはじまらないですよね」
「だね」
「全く知り合いがいないわけではないんですけど、今から東京に出てやっていけますかね？いや、疑うわけではないんですけど・・・」
「やっていけるよ」
「ほんとですか？」
「ホント」
「でも、悪い人に騙されたり利用されたり、そういう怖い目にもあうんじゃないかと・・・両親からも気を付けるように言われてるんです」
「日本だよ笑」
「そうですか？」
「むしろ、地方で長年暮らしたことが、東京では強みになるよ。方言でしゃべったりすれば相手に覚えてもらいやすいしね。その生まれ育った地域のことを、いるうちによく勉強しておくといいよ。」
「そういうものなんですかね？東京の人って洗練されてて頭が良くておしゃれで、青山とか表参道とかで毎日フレンチとか食べてて、道端に芸能人とかいるんじゃないですか？？」
「ごく一握りだよ。。」
「生活費とかすごい高いですよね？テレビで見ましたけど、芸能人のひとたちなんてひと月50万円するような高級マンションに住んでるって！」
「ごく一握りだよ。。」
「本当にやっていけるでしょうか？？」
「日本だよ。。日本語通じるし、日本円だし、仕事あまるほどあるし、カンタンだよ」
「そうなんですか？？」
「そうだよ。。」
「引っ越す前にやっといた方がいいことありますか？」
「どんなことをやりたいか、イメージしておくことだね。イメージしてることが実現するだろうから」
「なるほど！やってみます」
「あと、今住んでる地元の人たちに、東京いきますって宣言しとくといいことあるかもよ」
「あぁ。。それはちょっと、怖いですね。というのも、怒られるんじゃないかって思うんです。『地元で成功してもいないのに、東京で成功できるものか！』って。」
「あるある」
「あるあるですか？」
「いなかあるある」
「そうなんですね」
「日本あるある。無視して進むべし」
「無視していいんですか！？わかりました！」
「うむ」
今年は地球を六周まわりました。
日本は十回まわりました。
それで思うんですけど、日本がいかに東京に一極集中しているかという事実。
人口からいっても経済規模からいっても、あらゆる面で。
東京には9年住みましたが、東京の常識は地方都市の常識と違うということです。
例えば、電車。
東京では終電が12時過ぎまで。電車は数百円。タクシーはその辺ですぐ拾える。
例えば山口だと終電なんて十時ころまであればいい方。
電車代が東京の数倍。タクシー乗る人よりも、一人一台くるま持ってます。
そういう事情はところ変われば全然変わるもので。
例えば、トロ。
日本では高級食材ですが、イタリアではだれも食べないので捨てちゃうそうです。
もったいな。。。
ドバイなんてタクシーが初乗り二百円くらいなので、移動は自家用車かタクシーです。
シンガポールはタクシーが便利。小さな島なので、国の端から端まで2時間かからずにいけちゃいます。
お金の額の感覚も全然違います。
もちろん、その経済階級によって全然違うわけですけれども。
上記したような家賃数十万みたいな東京都心のマンションに住んでるようなタイプの専門職や起業家、投資家など比較的富裕層の感覚もあれば。
東京郊外のワンルーム家賃5万円のところに住んでアルバイトや派遣労働で生計をたててる人の経済感覚もあるわけです。
人間は、実物をみないとなかなかイメージできない生き物。
どんな生活をしたいか？ 実際にその生活をしている人と関わってみた方がずっと夢が近づくわけです。
例えば、ある地方都市の食料品店でパートタイム労働をしているある主婦の方が『お金持ちはレストランで「なんでも高いモノをどんどんもってこい！がっはっはー！」っていうような、悪い人たちなんですよね？』と言ってました。
んな人、うん、六本木でそういう赤ちゃんみたことあるが、ほとんどは節度のある人だと思うけど。。。
僕の知ってるお金持ちは、ふんわり穏やかで、個性が豊かで、とても人物眼が鋭く、世界の情勢に詳しく、深い声の出し方をされる人たちです。
だから、声の出し方で人生が変わるんだなと確信して、DVDを作ったのでした。
いつまでも上手くいかない人は、自分以外の誰かになろうとしてエネルギーを無駄遣いしているので、声の出し方がツラそう。
外が寒くなってきているので、部屋を加湿して温めてテレビやパソコンの画面に向かってDVDでボイトレすると、今までと違った声に出会うことができるでしょう。
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ｂｙ相川陽介
12月の相川陽介レッスン12/18シンガポール、21広島、23東京、27大阪、28名古屋、29福岡
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