【会話形式コラム93 先生変えたらダメ?】
「前から歌を習っている先生がいるんですが、そのことで相談させていただいてもよろしいでしょうか?」
「ぬ」
「すごく教え方が上手な先生なんです。生徒さんもたくさんいらっしゃって、その先生自体の歌もすごくうまいんです」
「へぇ」
「なんですけど、なんだか最近、ちょっと違和感があるんです」
「ふむ」
「先生がスピリチュアルにはまってらっしゃるみたいで、なんだか変なんです。声が出ないのは悪霊のせいだとか言うんです。あ、元々変わった方ではいらっしゃったんですが、それもアーティストの方だからそういうものかとは思うんですけど」
「つっ」
「え?なんですか?」
「いや、別に・・・」
「はい。それで、これまで通りそのかたに習いたいんとは思ってるんですけど、どうしたものかと思って」
「へぇ」
「どう思われますか?」
「先生変えれば?」
「あーーー。でも、途中でやめちゃうのってダメじゃないですか??まだまだ上手くなってないですし」
「色んなタイプの先生に習ってみるっていうのもいいよ。」
「そういうものですか?」
「うむ。僕も、これまで4人くらいの先生に歌を習ってきたけど、『2,3年で先生を変えていきなさい』って教わったな。」
「そうなんですか!でも、そんなにコロコロ先生を変えていいんですか?」
「ピアノとかバイオリンだと同じ先生にずっとつくのがいいのかもしれないけどね。声という楽器について言うならば、『自分の声を知る』ことが一番大事だ。自分なりの声の出し方を身に着けることが目的だと思うよ。」
「はぁ、自分なりの声の出し方ですか」
「そうなんだよね。ひとりひとり声は違うから、それを伸ばす方法も違う。なので、自分にあう方法は自分でみつけるしかないの。」
「へぇー」
「それに、声を磨いていくと、どんどん変わっていくからねぇ。表現したいものも変わっていくことあるしね。そういう心のビミョな動きをキャッチしてあげることが大事だと思うよ」
「はぁ、心の動きですか」
「そうそう。声と心はつながってるからだね」
「なるほど。わかりました!」
「うむ」
世の中にはいろんな先生がいます。
声についてだけでも、先生の数だけ流派があるわけで。
なので、実際に会ってその人の雰囲気とやり方が自分に合うかどうかなんだろうと思います。
これぞ!という先生に出会えることはとてもラッキーなこと。
お互いがお互いを認め合って、というようなことは先生同士ではそうそう起こり得ないことのようで。
これまで10年ボイトレの世界に身を置いてきて、やっぱイタリアや世界各地を泳ぎ回ってるのが楽しいなと思いました。
よき先生と、よきアーティストは違うし。
でも、その才能が両立している先生も稀にいます。
これまでの経験からいうと、やっぱりパフォーマー・プレイヤーとしてプロの先生から習うのはおもしろかった!
朗読の先生からは、『朗読は一方的にかたるもんじゃなく、観客とのコミュニケーションなんだよ』という大切なことを教わりました。
その方の朗読は味があって、聞いてて飽きないものでした。
歌の先生でも、やっぱり世界最高のミラノスカラ座などで現役で歌ってる方から直接習うと、リアルなステージングがイメージできて楽しかった。
僕はそういう世界一流の水準の方から習いたいと思っていました。
しかし、三ツ星フレンチレストランだけしか世の中で食事できるところがないと困る人もたくさんいるわけで。
サイゼリアやジョリパ、吉野家あるのありがたいわけで。
どんな先生がいいかは自分次第。
そういう先生を選ぶ基準に、レッスン価格と、生徒の数なんかがあるでしょう。
値段高いといいレッスン?
残念ながらあんまし関係ないようです。。
こんな価格でいいんですか?!という値段でも、素晴らしい経歴で懇切丁寧なレッスンをして下さる方がたくさんいます。
反対に、この価格なのに本当にこんなレッスンでいいんですか?モラルとかある??みたいな先生もいました。
なので、やっぱり会ってみるのが一番早いです。
ソラオトの場合は、最初に無料でできるメール講座をオススメしてます。
読んでもらえば、なんとなく感じがわかると思います。
あとは会話形式コラム!
http://ameblo.jp/voice-artist/theme-10099665764.html
楽しく読めてタメになる話を選んでいます。
まあ『すぐ会ってみたい!』という直感型の人は会いに来てください笑
by相川陽介
12月の相川陽介レッスンは12/18シンガポール、21広島、23東京、27大阪、28名古屋、29福岡
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