こんばんは！
恵比寿の話し方ボイストレーニング、ソラオトの相川陽介です。
今日は寒いですねぇ！
冬は朝。
ということを、昔々、清少納言が枕草子に書いてますね。
朝が楽しみですが・・・
一つ、ひさびさに、
『朗読家』
のための記事をご紹介。
朗読家に限らず、既にプロで活躍しているナレーター、声優、司会者の方にもあてはまるものです。
ここから・・・
今回は、
・「朗読家」と名乗るに恥じない実績があり、
・百回以上のステージにたっている
・朗読をする意味を、自分なりに見出すことができている
・10種類以上の作品をレパートリーとしてもっている
・1時間以上の朗読作品を単独で朗読するスキルがある
・一定のファンがいらっしゃる
・自分のHPやブログを持っている
・朗読の依頼が、毎月ある
ような、まさにプロフェッショナル朗読家の方向けに、
書かせていただきたいと思います。
という条件を書くと、非常に狭き門な感覚を感じますね（笑）
自分も朗読家であります。
こんな感じのことを、同様の朗読家から聞きます。
「より活躍の舞台を広げたい」
「もっと、超一流クラスの朗読技術を身につけたい」
「より表現の幅を広げたい」
「長時間の朗読作品でも、集中力を持続させたい」
「歌手やミュージカルと同じくらい、お客さんに楽しんで
もらえるようなステージを作りたい」
大きく二つにわけると、
１、プロモーション
２、スキルアップ
この二つのことですね。
プロモーションについては、完全にビジネスパーソンとしての
思考になって参りますので、今回は言及しません。
スキルアップについて。
このレベルで活躍していらっしゃる方のスキルアップという
と、非常に微妙な話となってまいります。
自分なりの朗読の捉え方をお持ちだからこそ。
ここからさらにスキルアップをするためには？
あります。
これは、相川が思いついたことではありません。
朗読の世界には、20年、30年朗読をされている方が結構
いらっしゃるわけで。
自分が学んできたことをまとめて、これから朗読に取り
組む初心者に伝えること
です。
自分なりに、朗読とはこういうものだ、いい朗読をしている時
は、こういう感じで読んでいる、そういうことを、これから
朗読をしていきたいという人に伝えていくことが必要なんです
ね。
これは、日本一の高額納税者、斉藤一人さんが著者「道は開け
る」の中でおっしゃっていることです。
「ピラミッドなんだ。どんどん上に積み上げていきたくなる、
つまり自分が上達したいと思うだろう。それは、ある一時期
までは必要なんだけれど。」
「でもね、さらに、高いピラミッドを作るためには、ある程度
上ったら、次に、自分がいるところまで上りたい人たちのため
に、一段ピラミッドを降りることが必要なんだ」
「その一段降りたところで、そこにいる人たちに対して、
一段上にいけるように、自分ができること、知っていることを
伝えること。」
「それがある程度終わった時に、さらに上にいくことがで
きるんだ」
これは、歴史上、現れた天才たちからも学ぶことができるよう
です。
例えば、モーツァルト。
モーツァルトは、まさに子供の頃から神童といわれ、皇帝の前
で演奏したり、500年以上たった現代でも愛されている、天才
音楽家です。
しかし、40歳を迎えることなく、病気で亡くなっています。
彼が、後世の音楽家を直接的に育てたという事実はないよう
です。
そう、自分で上れるところまで上りきった後に、そこまでで
学んだことを、次に上りたい人に伝えるということをしなか
ったのです。
他には、アレキサンダー大王。
コスモポリスという遠大な理想のために、生涯をささげた偉人
でです。
彼は、広大な帝国を、つまり上りつめたところに、次に上りた
い人たちを育てるということをしませんでした。
すなわち、後世のリーダーの育成を怠ったのです。
そのため、死後、広大な領土は分割され、滅亡の道を歩んでい
くのです。
一方で、それを賢く行った歴史上の偉人というと、チンギス・
ハーンが上げられるでしょう。
チンギス・ハーンは、モンゴルの英雄。
一介の遊牧民の首領から、中国に攻め入り、征服し、広大な
帝国を築いた人物です。
彼は、中国を征服する前に亡くなるのですが、たくさんの息子
たちに後を託します。
統治のポリシー、統治者としての心構え、戦争の心構えなど。
その結果、チンギスハーンが亡くなった後、孫のフビライ・
ハーンの時代にモンゴル帝国は絶頂期を迎えます。
韓国から、遠くヨーロッパにいたるまでの巨大な帝国を維持、
繁栄させることに成功したのです。
自分が今まで、朗読を通じて気づいたことや、学んできたこと
を伝えていくということ。
これは、まずは自分ができる範囲からはじめるといいのです。
これに、特に力を入れて成功していらっしゃるのは、白川裕子先生、酒井広先生がいらっしゃいます。
先生方は、たくさんのお弟子さんを育てていらっしゃいます。
こんな言葉があります。
「人を育てる人を育てる」
この心構えをもって、朗読に取り組んでみるというのはいかが
でしょうか。
ｂｙ相川陽介
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