こんにちは!

恵比寿でヴォイストレーニングしている、声の芸術家相川

陽介です。



「声をはらないと、歌っている気にならないのですが・・・」

「ウィスパーヴォイスって、どうやったら出るんですか?」


今日は、こんな質問に対して、答えてまいりたいと思います。

この質問は、初心者というよりも、ヴォイストレーニング中級
者の手前くらいで出てくる問いのようです。


しっかりとヴォイストレーニングをすると、だんだんと声量
がついてきます。


骨格・肉体が、今までの生まれ育った環境がタフだった場合、
数ヶ月から1年くらいのようです。


例えば、かなりハードに運動系部活を小中高やってきた。
例えば、大自然に囲まれた中で育ってきた。


そういった環境です。


ヴォイストレーニングの成果は、生まれ育った環境によって
異なるものです。


さて。
声量がついてきますと、つまり、全身から声を出す感覚で、
発声ができるわけです。


すると、非常に気持ちよく歌えるようになります。


カラオケでも、明らかに際立ちます。


「声が出る」


というのは、ある意味、声量があるということです。



しかしながら、歌い手としては、それだけでは片手落ち!

なぜなら、歌の表現は繊細だからです。

声量を生かす箇所があれば、ささやくように歌うと映える
箇所もあるわけです。


さらにいうと、どこのライブ会場にいっても、マイクがあり、
ミキサーがあり、エフェクターがあるわけで。


つまり、ちっちゃい声でも、マイクは拾ってくれるんですね。


そう、実践的な発声のためには、激弱な発声練習も必要な
わけです。


これが、声量を伸ばすために発声練習をしてきた人には、
感覚がつかみづらくて難しいんですね。


間違えてほしくないのは、ほとんどの歌い手が声量低いので、
いきなりウィスパー発声ばかりやるのはどうかということ。


真面目に発声練習して声量伸ばした上で、弱める、小さな、
ソフトな発声を身に着けていくべきだと思います。


さて、小さな発声。


なぜこの発声の感覚がつかみにくいかというと、強い発声の時
よりも、体が響きにくいと感じるからです。


そもそも声は、声帯で生まれた振動が、骨の空間に響いて増幅
されて伝わっているもので。


声帯の振動がちっちゃいんだから、骨の響きも、ちっちゃい。


響きが小さいと、歌い手としては、、、


「気持ちよくない」


ので、練習にも身が入りにくい。
練習しないと身につかないことなのに、練習しないと、そりゃ
身につかないわけで。


気持ちはわかる(笑)
相川自身、クラシカルクロスオーバー曲を中心に歌っている
ので、キホンは声量MAXでいってます。

小さい声が使えるメリットは、、、


1、スケール感が演出できる


2、曲のメリハリを表現できる


3、マイクを使ったステージの時に役立つ


4、アコースティックな印象を与えられる


などなど。


小さい声の発声を身に着けるためには、、、


一番いいのは、誰かトレーナーに聞いてもらいながら、定期的
に練習すること!


自分でやるならば、防音がしっかりしたスタジオで、マイクを
つないで発声することをオススメします♪


「おーー自分のウィスパーヴォイスって、こんな風に聞こえる
のかー」


という発見がありますからね。


ヴォイストレーニングメソッドとしては、ブレスを普段よりも
多く混ぜて、ソフトにスケール練習というのがあります。