両者ハッピーな契約をするために(松山選手おめでとうございます) | VOGEL企業法務NEWS(弁護士西山宏昭)

両者ハッピーな契約をするために(松山選手おめでとうございます)

松山英樹選手がマスターズを勝ちました。夜中に起きてずっと見てましたよ。本当におめでとうございます。良かったです。いつか、この日が来ると信じてました。自分も頑張らないとと力をもらいました。


松山英樹選手のマスターズ制覇で、ゴルフ業界に好影響がもたらされているという報道がありましたね。株が上がったり、グッズが売れたりと。

松山英樹選手が使用しているスリクソンのクラブやキャップは早くも品薄感が出ているそうです。


松山英樹選手は住友ゴム工業と契約していますね。その契約の詳細はわかりませんが、この契約により選手とメーカーのメリットを享受していることがわかります。選手は自分の意見を出すことで自分が求めるクラブを作ってもらって試合で戦うことができます。メーカーは選手が選んだクラブだと宣伝してクラブを売ることができます。すごくハッピーな関係になっています。


僕は仕事で契約に触れることが多いのですが、そこで大切にしていることは、契約をしようとする両者が何を目的にして、どのようなメリットを得ようとしていて、それを実現できる契約になっているかという点です。また、もし見込み違いが起こったときに、両者が軌道修正できるようになっているか、あるいは、合理的で円満に契約を終わりにできるかを重視しています。


もし、あなたやあなたの会社が専門の方にYou Tube動画の制作を頼みたくて契約をする際、予算、クオリティ、素材や記事などを気にされると思います。クオリティを上げれば、素材や記事の修正や編集の自由度を上げれば、予算を増やさなければならないでしょう。

契約書には、動画のクオリティについて触れられていないものがりますし、修正や編集の自由度が殆どないものもあります。予算からして、それで良しとできるかどうかなんですが、契約書にサインする前に、そういう判断ができていることが大事なのです。

僕は、そういう判断を依頼者の方にしていただけるよう、日々、アドバイスを送っています。その判断ができていないまま契約をすると、こんなはずじゃなかったということが起きたときには、もう後の祭りです。その解決は、有利なものにはなりません。


納得のいく契約をしておければ、両者が想定していたメリットが得やすいですし、うまくいかないときでも納得しやすい解決ができるものです。契約書は飾り物ではなく、その人、その会社の命運を握るかもしれない大事なものなんです。チェックを疎かにしている方がいらっしゃったら、是非僕を探してください(笑)。いや、コメントをください(笑)。


契約書で見るべきポイントは他にも沢山あります。それはまた機会がある毎に紹介させていただきますね。