イギリスのファッションブランド・バーバリーの象徴的なアイテム『トレンチコート』。独自の製法で精密に織られた生地と、裏地にあしらわれるチェック柄が特徴で、160年以上もの歴史があります。今でも愛されるデザインは、軍人からの要望でできあがりました。

ビンテージのトレンチコートを数量限定販売
トレンチコートの歴史をたどるポップアップ『バーバリートレンチ ポップアップ』(2月8~20日 伊勢丹新宿店本館)。バーバリー コピー 1960~90年代につくられたトレンチコート78着をよみがえらせ、数量限定で販売しています。

肩のストラップや袖・腰のベルトなどのディテールに、ダブルでスリムなシルエットの特徴があるバーバリーのトレンチコート。しかし、店頭に並んだコートを見ると、中には、ベルトなどがないシンプルなデザインのコートが。これはトレンチコートの前身である『カーコート』と呼ばれるもので、店舗マネジャーを務める久保さんは「一番昔の古いデザインのものは、ディテールはそこまでなかった」といいます。



■今も引き継がれる、“陸軍”の要望を取り入れたデザイン
第一次世界大戦中に考案されたというバーバリーのコート。始まりは、陸軍が軍服の上に着るものだったといいます。初期の特徴を聞くと「中に軍服を厚着するために腕部分は広く、大きめのシルエット。戦う時に腕が動かしやすいことを求められたから肩には切り替えがない」と解説。

それがどうやって今のデザインに変化したのかを聞くと「軍人が階級を示すバッジをつけたいと求めたからエポレット(肩のストラップ)を作り、銃を撃つ衝撃から保護するためにガンフラップ(胸元の二重生地)を加えました。バーバリー 他にも、海軍が海上の風を防ぐ目的で使用していた(前身ごろが重なる)“ダブル”を、陸でも寒さから守るために採用するなどしてディテールが足されていきました」と説明。軍人たちの意見や国から求められた要望を取り入れてアップデートした結果が、今のトレンチコートのデザインだと説明しました。

そうしてアップデートされたコートを多くの軍人が着て臨んだのが塹壕戦。『トレンチ』とは『塹壕』という意味で、塹壕戦で着ていたため『トレンチコート』という名称が定着していったといいます。

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