90歳から声楽を始められた生徒さんがいらっしゃいます。

現在は91歳です。

カラオケは大好きだそうで、今までもよく行かれたそうです。

元気で、姿勢もよく、足腰も頑丈なので、教室まで電車に乗って通われています。

先日のレッスンで、

「先生、高い音が出にくいので、音を下げて歌いたいです。」

とおっしゃいました。

「そうですね、低いほう、が楽に歌えますね! 
でもちょっと胸を大きく高くして歌ってみましょうか!」

♪♪♪♪♪〜

「あれ、高い音が張りがあり、すごく良い声げがでていますよ。

その声があるからこそ、○○さんのよさが、あるんですよ。

誰にも、真似のできないその声は人を感動させることができます。

低くしたら、誰でも歌えます。」

一月ほど前、ローカルのテレビ放送に出演して、大好きな曲を歌ったそうです。素人のど自慢みたいな番組だと思いますが、なんと
熱演賞をもらい、審査員も感心、感動させたようです。

何歳になっても、ちょっとしたテクニックで声は大きな可能性があります。

○○さんも、妥協しないで、歌い続けてほしいです。

私は90歳まで歌い続けることが出来るんだろうか?

○○さんはすごい方です。



今日たまたま、他の人のレッスンを見学するチャンスがあった。

歌っていらっしゃったのは、プロの方ではなく、趣味で声楽を楽しんでおられる方です。

それでも何年も(多分5年以上)は、続けている方なのでそれなりに一生懸命練習して、なんとか上手になりたいと思っている方です。

持ち声は良いのに、声が硬い、うまく声が伸びない、

ふっと、歌うときの立ちかたを見ると、

姿勢は良い、表情も良い、


でも

あぁ、息が全然入っていない。

吸気のときに、ほんのちょっとしか体が動いてなくて、

胸郭も全く動いてないことに気がついた。

吸気で肺が十分広がらないと、声は響かないし、

息を出そうにも、吸えてないから出せない。

おしいなぁ、と思いました。

教えてあげたいけど、大きなお世話と取られるものつらいし、

そのときは私には口を出す、権限はなかったので

辛いところでした。

今日、気になった事柄でした。



発表会は3月18日を控え

伴奏合わせ2回のうち、1回目が終わりました。

伴奏者はいつも同じピアニストにお願いしています。

慣れてるはずの伴奏合わせですが

生徒の皆さん緊張されていました。

だからといって、音楽が崩れてしまうことはなく

さすが、しっかり歌われていました。

緊張感を楽しむとは言いますが、

なかなか難しい事です。

全く緊張感がない方が、注意力が足りず崩れたりします。

緊張することで神経が研ぎ澄まされますから

緊張は必要だと思います。

緊張すると厄介なのが息が浅くなることです。

「緊張している」と言う自覚を持っていれば

歌のための深い呼吸をテクニックとして生かすことが出来ます。

胸骨と肋骨のつなぎ目である軟骨を

柔らかく意識するのも良いですよ。