雨と狼 歌詞 | VOCALOIDの歌詞置場

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作詞・作曲:3396
唄:初音ミク


青 黒 空 白 色
氷星 揺らいでる
とうに朽ちた釣鐘草の葉が
霜に包まれた


未観測のまま時間は去って
燈を流水で掻き消す様な
樹氷の南天に照った恒星 光った恒星
捉える前に 君は消えた


悲しみは押し拡げてく 合間に満ちた世界の淵を
裸足で微睡む 独りの黙り屋な狼

浮かんだ染みのような星々と 寒暖さえもない死んだ森も
閑散とした呆気星が飲み込む



街 星 空 森 雨露
淡く朽ち 満たしてく
昇り立つ林檎酒色の沫が
昼を透かした


ラムネ漬けにした沙礁の情景
桶に浸されては揺蕩う浮き球
逃げ水の河床で 散った群星 蒸せった連星
頭の隅で 鯨が眼掠めた


形にする前に消える 言葉は喉元で騒ぐ
星屑塗れで漂う 氷漬けの狼

不安定なまま淀んだ砂嘴も 氷河の下せせらぐ光も
閑散とした放気星に呑み込む


ラララ


木立に風が注ぎ込む
雨粒ぱらぱらと游ぐ
今すぐ投げ棄てちゃおうか
こんな世界どこかに

上昇気流押し上げられてゆく
雲間がほつれて焔が差す
嘘じゃない 其処に君が居る



裸足に砂が絡みつく
眼の中星が揺れる
「御早う! ずっと待ってたよ、嘘を孕んだ狼。」

掴んだ手はまだ冷たいけど 潤んだ僕の目の波打ち際
きっと僕らずっと笑ってられる

ずっと此処で二人居られるから