0621 歌詞 | VOCALOIDの歌詞置場

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作詞・作曲:ナナホシ管弦楽団(不純異性交遊P)
唄:GUMI


ささくれた言葉はいつだって
琥珀になった日々を掘り起こす
意地を張って掴み損ねた腕
別れは ただ一瞬だけ

押し殺した猜疑心ってやつは
水も光もなくひとりでに育つ
本音と建前の儀典審議を
闇の中 繰り返し思い出す
後悔を風化させてしまわないように

いつかの日々の横顔が いまだに後ろ髪を引く
自分で捨てた癖してさぁ
虚無に塗れた影法師 いつまで僕に付き纏う
ただ眠るように死ねたなら
着信か?
幻聴か。
傷心気味の身にはちょっときついね

送っていくと何度言っただろう
後姿を何度眺めたんだろう
心の在り方を知ろうともせず
ばら撒いた陰惨なエゴイズム 執着心
駄々をこねる子供のように

求めるほどに遠ざかる その度いつも見失う
散りばめられた目印を
僕によく似た黒い影 自己愛という名の怪物
ただ押し付けた理想像
我侭に漸近線 一方通行気味の失笑エレジー

ドロドロに溶けた熱い鉛のように
ひりつく嘲笑
腫瘍(できもの)の内側に抱えた自己嫌悪
相反する衝動
散らかされてるテーブル 放り出した
写真の中の過去に苦笑い

「ここでいいよ」と素っ気ない いつも通りの別れ際
ムキになって不意に呼び止めた
言葉は後に続かない 踵返してうなだれて
狼狽 憂鬱 全部蹴散らした
クラクションに振り返る

やけに綺麗な夕暮れを 引き裂いてゆく君の声
鼓膜の裏に張り付いて
花束の無い病室で 涙の中 最期に見た
あの微笑みが はなれない

いつかの君の横顔は それでも後ろ髪を引く
手を握ることは二度とない
明けることない暗闇で 醒めない夢を見続ける
君の隣
戻りたいよ

お別れだ じゃあバイバイ
棺はそっと閉じておくれ