『花魁かぞへうた』
作曲:はるる
作詞:はるる
イラスト:_hashi
動画:UTA/Natika
唄:GUMI
ひとつ 一夜の宴に咲いた
ふたつ 二人交わしし契や
みっつ 見知らぬ腕に抱かれて
よっつ 世とは儚きものよと知る
静寂の箱庭と
朝に眠る大門
凍てついた吐息
空仰げば
季節はづれ落つ花びら
ひらりひらりと
咲き乱れては
白く爆ぜる粉雪
きらりきらりと
触れて溶けるは
嗚呼 浮世に散る人の心と
嘲笑った
いつつ いつか結んだ小指に
むっつ 無力な己呪へども
ななつ 名残を文にしたため
やっつ 約束の場所へと
鮮やかに華やかに
夜を誘いし蠱惑の赤い檻
解き放ち慣れぬ駆け足に
たどり着く見返り柳
はらりはらりと
降り続けては
二人傘もささずに
泣いた泣いた
抱きしめあふは
互いの確かなぬくもりと
求め合った
遠く立ち尽くした
互い無しでは生きてゆけぬと
ひらりひらりと
咲き乱れては
白く爆ぜる粉雪
きらりきらりと
触れて溶けるは
嗚呼 浮世に散る人の心と
嘲笑った
ひとつふたつと
また数へては
繋ぐ手の愛おしさ
泣いた笑った
映るその目に
わずかにまとった
白いさいごの雪化粧
「ゆきましょう」