弱い人間だなぁ。
そんな事はわかりきっているのに。
沙汰が無ければ鼻が鳴るのに
つつかれすぎればうち唸るのだ。
焦がれる心は辛いのに
燐の炎に惚けてしまうのだ。
見返りが欲しいわけではないのに
その言葉が返らねば、寂しいのだ。
晴れの日にはそれも抱きしめられるのに
曇りの日には口から靄が滲み出して
雨の日にはもう心が空から落ちるのだ。
ご飯を食べたり寝たりをするだけで
簡単に忘れられてしまうのに
何も目的のない時間には
ずっとそれが擡げてくるのだ。
ずっと孤独と仲良しだったのに
今では、貴女がいないと、駄目なのだ。