しばらくブログをお休みさせていただいておりましたが、
この度再開させていただくこととなりました。
まずは昨年開催した講座について掲載します。
ベトナム戦争は1975年に終わりました。ダナンはベトナム最大のアメリカ空軍基地があり、ここから枯葉剤(猛毒ダイオキシンを含む植物を枯らす薬剤)を積んだ戦闘機が飛び立って行きました。基地の跡地はいまだに高濃度に汚染され、ビエンホア、フーカットと並んでホットスポットになっています。枯葉剤を浴びた兵士の子、孫、さらにその子までも被害が及んでいます。戦争に行っていなくても、枯葉剤の入った水や魚からも被害はおきました。
ダナンにも枯葉剤被害者協会(VAVA)の施設が2か所あり、合計100人ほどの障害のある子どもや若者が通っています。JICAの方がここで活動していますが、2018年6月に帰国されました。Nさんは、ビーズの花づくりや、さおり織を指導してきました。帰国前にぜひ彼女の活動や、枯葉剤のこと、施設の様子などを知ろう!ということで今回の企画をしました。
〇 開催日 2018年5月13日(日)
〇 参加者 24人(うち子ども4人)
〇 講師 Nさん(JICA)
〇 通訳 Nさん(さくらフレンズカフェのベトナム人)
〇 時程
集合 8:20 さくらフレンズカフェ
1 9:10~9;30 活動の見学 少々遅れて開始。
(通所者は20歳を超えた人たちもいるが、便宜上、子どもたちと表現します)
さおり織
さくらフレンズカフェのNさんが大阪のさおり本部で1カ月の研修を受け、JICAのNさんに教えた。今では施設の子どもたち
が、糸をかけることから、織ることができ、シュシュなどの製品化と販売を目指している。
ビーズの花作り
JICAのNさんが子どもたちに教えた。小さなビーズを針金に通し一定の長さに切り、組み合わせて花を作る。数人の子どもたちが行っている。
布の花作り
ストッキングのような薄い伸縮性のある布をワイヤに貼り、花を作る。以前から行っている。
線香作り
主に男の子が行っている。
野菜作り
広い畑があり、指導員の元で子どもたちは草取り、収穫などを行い、昼食にし、余った分は売っている
豚の飼育
10頭ほどの豚を飼育している。
2 9:30~10:05 所長さんの話 質疑応答
枯葉剤の被害、ダナン市の被害者 ダナンのVAVAの施設について
(内容、質疑を含めて)ダナン市には5000人、うち子どもは1800人。ダナンVAVAの施設合わせて120人、職員34人ここには60人、職員10人。寄付金で賄われている。バンで子どもたちをピックアップしながら通う。ぎゅう詰めになり、1時間半ほどかかる。ここに通って、みんな元気になった。7人は就職した。野菜を作って自足。残りは売っている。通所できない子は多い。理由は、遠くて来られなかったり、障がいが重くて来られなかったり。宿泊の施設もできて、前には泊まってもいたけれど、世話をすることができなくて、今は宿泊者はいない。お金がないので、世話する人を雇えない。
3 10:05~10:50 入所者たちとの交流
1. 6グループに分けて 貼り絵
A3の紙にあらかじめ鉛筆で下絵を描いておき、それに色塗り、日本から持参してきていたシールやさくらの花びらを貼る。さくらの花びらは、あらかじめ、型抜きで折り紙を切り抜いておいた。参加者も3人ずつ参加し、子どもたちと交流した。子どもたちもとても嬉しそうに遊んでいた。
2. 子どもたちの踊り
3. 参加者の踊り よさこい
7人が踊り、1人は旗振り。衣装が派手だし、リズムがいいので子どもたちも乗っていた。
後 子どもたちに参加して、と言うと、10人くらいが大喜びで踊った。鳴子の音が楽しいし、ノリがいい。
4 10:50~11:00 お礼の言葉
寄付金の贈呈
写真を撮って、バスに乗り込んだ。子どもたちは手を振って見送ってくれた。
11:10 VAVA出発
11:40 解散 さくらフレンズカフェ前
〇 5,684,500ドン寄付することができました。
参加費以外にも寄付金いただきました。(参加者以外からもいただきました)