先週、大学の先輩方が中心となった合奏団と卒業生によるコーラスで、ヘンデル「メサイア」(抜粋)の試演会がありました。
92歳になられた元教授を慕って卒業生が集まった演奏会、と言ったらわかりやすいかもしれません。
私は合唱、指揮法の授業、そしてヴァイオリンの年2回の試験官でお世話になりました。
研究室の207は先生を慕う学生達がいつも居ました。
私は恐れ多くて、訪れても緊張して落ち着かない気持ちだったのを覚えています。
そんな大先生の元で「メサイア」を演奏していたら、当時何も出来ない自分が、今こうして音楽を仕事として続けている事の不思議さを感じ、大変感慨深くなりました。
ヘンデルの音楽の素晴らしさと相まって、その空間に居られる自分が本当に幸せだなと。
最後の方のハレルヤコーラス、アーメンコーラスはこれで終わってしまう寂しさと闘いながら、心を込めて演奏しました。
何かご注意があるたびに、未だに緊張して背筋がピシッと伸びました。
何歳になっても先生は先生、生徒は生徒なんですね。
先生の教えは今の私の演奏家としての基本となっています。
今まで続けてこれたのも先生の教えを忠実に守っているからです。
これからも先生を見習って、細く長く続けていきたいと思います。
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