この記事で書いていること

ハードボードを購入すると、保管方法の次に気になるのが海までの運搬方法です。

車にもともとキャリアが付いていればよいのですが、多くの場合は付いていないと思います。


そんなとき役に立つソフトキャリアの利用方法を解説します。


Webでも調べているとソフトキャリアでハードボードを運べるらしいということが分かるのですが実際にどう利用するのかまた自分の車でも使えるのかという点がいまいちしっくりきません。


特にソフトキャリアの製品説明に「スライドドアは利用できない」と記載があると、スライドドアの車はあきらめてしまいそうですが、実際は使えることが多いです。


というのも私の車もスライドドアですが一工夫するだけで問題なく利用できています。

 

 ソフトキャリアとは

改めて車に取り付けるキャリアについておさらいします。

 

キャリアというと車のうえに何かボックスのようなものを乗っけて走っていたり、またはボックスを乗っけていない姿も同じように見たことがあるのではないでしょうか。


そういった車は二本のバーのようなものが車の上の部分に固定してあって、その固定してある部品をキャリア(ベースキャリアと呼んだりもします)と言います。


上記キャリアは金属やプラスチックの部品で出来ていて多くの場合、ボルト等で固定されているため毎回付けたり外したりはしません。


このキャリアが付いていない車に対して、同じような機能をもち車に取り付け・取り外しができる柔らかめの素材で出来ているキャリアをソフトキャリアと呼びます。


ソフトキャリアはあまり見たことがないと思います。なぜかというと、上記した特徴のとおり取り外しが容易なため通常は外しているからです。


ですのでソフトキャリア単品を付けている車を見ることはほぼなく謎に包まれているのです。


ここからソフトキャリアの実物を見ていきます。


ソフトキャリア本体

左から2つの四角い部品がソフトキャリア本体です。この部品は前、後ろの区分けは特にありません。

また、利用するときは真ん中から広げることができ長辺が長い長方形になります。


写真に写っていて私が使っているのはこちらです。

色々比較してこれを購入したのですが、他と比較して安いですし実際の使い心地も耐久性も全く問題ありません。

 

他にも空気をいれるタイプを使ったことがありますが、レビューも高いのに夏の暑い日にすぐにダメになりました。


タイダウンベルト

その隣の2つの部品(真ん中の2つ)が固定用のベルトです。タイダウンベルトとも言われたりして、ベルトを固定する部品(カム)か端についているため、ベルトを通すだけで結んだりせず簡単に固定できます。

私が使っているのは、上記のソフトキャリア購入時に同梱されていたものです。


滑り止めマット

右の網目の四角いのは滑り止め用のパットです。実際はこちらも広げると長辺が長い長方形をしています。

これはソフトキャリアとは別売です。ソフトキャリアは構造上あまり強く固定ができないため、つけた方がよいです。


滑り止めマットは使う頻度にもよりますが、3ヶ月位で使い捨てにしてます。

 


 注意!使えない車があります

ソフトキャリアは大部分の車につかえますが、以下のような一部の車では利用することができません。

簡単に理由を記載いたしますが、後述する「ソフトキャリアの使い方」をご覧いただくとご納得いただけると思います。

・2ドア、3ドア(場合によっては可)

 →ソフトキャリアの前後に間隔がとれない

・ソフトトップ、オープンカー(不可)

 →ソフトキャリアを乗せられない

・スライドドアで手動タイプに切り替えができない(そのような車があるのか分かりませんが…)

 →ベルトを通せない


また、ソフトキャリアに限った話ではないのですが、

車載の法定上限を超えることはできません。

車載の上限は、車長✕1.2ですので、12.6ft(≒3.84m)のボードを乗せる場合には、車長が3.2m(3.84÷1.2)必要です。

また、14ft(≒4.27m)のボードを乗せる場合は、車長が3.56m(4.27÷1.2)必要です。そのため、14ftのボードは軽自動車に積むと違反になります。

※軽自動車は最大3.4mであるため

 

 ソフトキャリアの使い方

①ソフトキャリアの固定

まず、ソフトキャリアの前後を車の上に乗せます。なるべくソフトキャリアと車体の中央を合わせるようにしてください。


またソフトキャリアの前後の間隔はなるべく広く取るようにしてください。


次に本体から出ているベルトを車のドアを開けて車内を通して固定します。ここでベルトを締めるコツは、体重をかけてベルトを引っ張ることです。


車の前のドア上へ設置




車の後のドア上へ設置



注意が必要なのは、スライドドア車の場合です。
後ろの部分は、スライドドアを手動に変えて少し前に出します。
そのうえで写真のようにベルトをスライドドアの後ろ側へ通すようにしてください。
※結果的にスライドドアは完全に開かない状態です

②ボードを乗せる
固定したソフトキャリアのうえにボードを乗せます。ベルトをかける部分に傷防止と滑り止めのため、滑り止めパッドをかけます。



③ベルトをかける
滑り止めマットの上からベルトをかけます。ソフトキャリアの本体にもベルトを通します。

後はソフトキャリア本体と同様に社内にベルトを通して固定します。ここでも体重をかけて強くベルトを締めるようにしてください。

スライドドア車の場合は、注意する点も同様です。
ソフトキャリア固定のベルトと同じようにスライドドアの後ろを通します。



④固定されていることを確認する
ボードを左右や前後に軽く力を入れても大きく動かないことを確認します。

この固定で時速70kmくらいであれば問題なく走ることができます。

ただ絶対は無いため高速道路を走るときにはたまに確認をする等してくれぐれも注意をしてください。
今回の記事は以上です。

保管の次に問題になる運搬について解決ができるためハードボードの敷居が少し下がると思います。
是非、参考にしてみてください。