この記事で書いていること
だいぶSUPにも慣れてくると、今度は乗っているボードに少し物足りなさを感じてくるかもしれません。
ここでは、もう少しスピードが出るボードがいいなと考えたときのことを書きます。はじめてのボード選びで最重要なのは「ボードの幅」であることをお話しましたが今回は少し違う話をします。
特に重要なボードのスペック
SUPの楽しみ方にもよりますが、ボードを選ぶとき特に以下の3つが基準になります。少し1点目、2点目に触れてから3点目のスピードについて今回はフォーカスします。
・好きなブランド、見た目
・安定感
・スピード
1点目の好きなブランドや見た目は、特に言うことはないです。憧れのブランドがあるかもしれないですし、使っていて愛着が湧くことも多いですね。自分のお気に入りのボードが何よりも1番かもしれないですね。
やはり私も最初のボードで少し物足りなさを感じ買い替えるときにとても迷いましたが、現在はSICのボードを使っています。
やはりスピード感については、これまでのボードと次元が違いました。ですがスピードはもちろんですが正直なところボードの見た目が綺麗で50%くらいは見た目で決めました。SICは白がベースで赤と青の色使いがとても好みなんです。
2点目の安定感は、はじめてのボード選びで最重要の項目にしていた「ボードの幅」に依存します。なんとなくお風呂で子供の頃に遊んだ記憶があったり、もし水泳をやっていたらビート板の動きから感覚で分かると思います。
ボードが水上で平行に浮いているのは、水面からの反発(水圧)を受けているからで、安定しているときはボードは水面から等しく水圧を受けて支えられています。
逆にバランスを崩して不安定になったとき例えば左に重心が偏ってしまいバランスを崩すと左側が水中に沈みより強い水圧を受けもとに戻ろうとします。逆に右側は水面から浮いて水圧を受けなくなります。バランスを崩したときボードも自然と平行に戻ろうとしてるんですよね。
このときボードの幅が広いほうが受ける水圧が大きくなりボードが平行に戻ろうとする力は強くなります。極端なことを考えれば、長さ幅が両方10mの1m厚の発泡スチロールを水面に浮かべたら人が乗ったくらいではバランス崩れません。しかし、長さが10mであっても幅が0.5mしかなければ簡単にバランスは崩れます。幅は何よりもボードの安定感に繋がりますが、逆にボードの幅が広いと安定感と引き換えにスピードが犠牲になります。
ここからは3点目のスピードについて、なるべく難しい話はしない直感的に分かるようにしたいと思います。
水は物にくっつきます
幅が広いとボードと水面の接する面積が大きくなり、安定感は増します。ですが水などの液体は無視できない粘性があります。油など他の液体ほどでは無いですが、お風呂に入って立ち上がると水が体にまとわりついてくっついてきますよね。
ボードにも同じように水の上を進もうとしても水がまとわりついて来るんです。そのため、水面に浮かんでいるボードをパドルで押し出そう(引っ張ろう)とすると水がくっついてきてその分の余計な重さを引っ張る力が必要になってしまいます。特にボードの真下は押し付ける力が働き水が強くくっついてきます。逆に側面はあまり強くくっつきません。
水はかなり硬いです
最初のくっつくとも似てますが、水を押し分けるのにはとても力がいります。水中を歩こうとすると全然進まないですよね。水中にあるものは、この抵抗をとても強く受けます。1番の解決策は、水中からなるべく出ることですが、そうもいかない場合には、水をかき分ける面積を小さくなだらかで滑らかにすることです。
実感したことあると思いますが、海で漕いでいて前から大きめな波が来たとき、波がボードの下をギリギリ通るくらいの高さなら大したことなくても、ボードの前からぶつかるとかなりスピードが落ちますよね。それこそボードの形状によっては前につんのめるくらいです。
科学的にはもう一つスピードを削ぐ要因があるのですが、感覚的に分かりづらいので今回は無視します。
また、スピードにはボードの長さも関わってきますが一旦は無視します。サイズ展開しているボードであれば、長ければ長いほどスピードが出ると考えていてください。
スピードを出すには
これまでお話した内容から、スピードを出すには以下の3点を意識する必要があります。
①水面に接する面積を小さくする
②水にぶつからないようにする
③水に前から接する部分になるべく角度をつける
上記の①は、ボードを細くすることです。先ほど書いたとおり底面が接する面を減らして側面が接する面積を増やすことになります。細くするだけだと浮力が足りなく沈んでしまうめ、細く厚みがあるタイプのボードが多くなります。
ただ、これまでのお話のとおりボードを細くすると確実に安定感が引き換えになります。
バランスがとれなくなり、力強く漕ぐことができなくて逆にあまりスピードが出なくなってしまう可能性もあります。また、乗るのが怖くなったり嫌になったりすると元も子もないため本当に気を付けてください。身長と体重を参考に最後は心の強さでプラマイ1〜2インチくらいで選んでください。
22インチ···165センチ以下、体重55以下
24インチ···170センチ以下、体重60以下
26インチ···170前後、体重70以下
28インチ···誰でも、小柄な人はもっと細くてよいかも
なお、ダグアウトというタイプの足場が水面に近いタイプのボードは、プラス1インチくらいの安定感があると考えて大丈夫です。
もう1つはもっと効果的なのですがSUPでは難しいです。例えばボートレースが分かりやすいです。エンジンの出力をあげて船体部分を水面に浮かせて水面と接しないようにします。水がくっついてきませんし、硬い水をかき分けて進む必要も減ります。ボートレースは極端ですが、まれに通常の人が乗る船でもこの原理を実現していることがあります。
次の②ですが水は硬いので前面から水に直撃しないようにします。特にプールで飛び込みをしたとき、水中に入る瞬間かなり大きくスピードが削がれる経験をしたことありませんか。
なだらかに入水しないと水面に大きな波が立ち空気中で得ていたエネルギーが水に入るときに大きく削がれるんです。
海は波があるので、前からくる波に突っ込むときに同じ状況になります。これを回避する方法はいくつかありますが、多くの場合に有効なのはボードの先端(以降、ノーズ部分と言います)に上向きの角度(ロッカーラインということがあります)がついているボードを選び、波に直撃せず乗り越えるようにします。こちらのstarboard generationが良い例です。
また②を満たしながら後述する③も満たしているようなボードもあります。これは、starboard allstarが良い例です。
それでは、最後に③です。
とにかく水に直角に近い角度で平面が当ると大きくスピードダウンするため、水の抵抗が少なくなるようにノーズ部分が鋭角になっているものを選びます。ノーズ部分からボードの1番太い部分までなだらかなカーブになっていると水の抵抗が少ないです。先程②で例としてあげたstarboard allstarも該当しますが、他にも多くのレースボードが該当します。逆に言うと②と③の両方を満たしているのがレースボードです。
実は多少幅があってもノーズ部分から、なだらかに水を切るような角度がボードの大部分についていればスピードは出ます。ですがボードの中央辺りまでなだらかにしないといけないためボード上の面積は結局小さくなります。代表的なのはstarboard waterlineというボードです。Amazonにも楽天にもなく載せられないのですみませんご興味があれば調べてみてください。
また、水を切るようなノーズ部分であれば②で波を乗り越えるのではなく波さえも切り裂いて進みスピードを落とさないこともできます。
水を切り裂くことに特化しているボードもあり、波があまりないことを前提にしたフラットウォータータイプのボードもあります。このタイプのボードは、もう波を乗り越えるのではなくノーズ部分を普段から水面に入れてしまいます。こうすることで、プールへ飛び込みをする時のような大きなエネルギーを損失せずに、バサロのように水中を滑らかに進みます。先程のstarboard waterlineも実はこのタイプで、starboard sprintもこのタイプです。
ですがこのタイプは、ノーズ部分が水面にあり、ノーズ部分が横波を受けてしまうとバランスを崩しやすいため海で使うには少し練習が必要です。
長くなりましたがボードについて少し科学的に書いてみました。今回書いたことだけでなくもっと複雑な話もあるのですか、それはまた別の機会に書きます。
スピードが出せると、気持ちがよいし早く目的地につくこともできるのでいいことだらけです。安定感と相談しながらよいボードを選んでください。
ちなみにstarboardを多く例に出しましたが、他のボードがアメブロだとうまく紹介できないだけなので、是非、色々なボードを見てみてください。
それでは、この記事は以上です。
