短い話がダラダラと続いてる感じになってきたなぁ
前回のあらすじ。
変な独り言を聞かれた。
教室に入っても視線はあまり感じなかった。みんな友達作りに必死でこちらのことなどまるで見えていないようだった。
「んじゃ、教えて!さっきの話。って言いたいところだけど。まずは自己紹介だよね」
気になりすぎて色々吹っ飛ばした~!とケラケラ笑うこのクラスメイトは菅(すが)と名乗った。下の名前を聞くのはさすがに距離をつめすぎかと思い、あえて聞くことはしなかったが自分も名字だけ名乗ると「え、下の名前は?」と聞かれ、名前で呼ばれるようになった。
今まで人付き合いについて深く考えたことがなかったからか逆に考えすぎて空回りをしているような気がする。
そこから他愛もない話をして、スガちゃん(そう呼んで、と指定された)のコミュ力に驚かされ、人生で1番人間と関わりを持った1日となった。
帰り道はたまごに今日あったことをどう説明しようかを考えるのに忙しかった。
たまごはどう話しても無言で頷くだけだろうが。
「ただいまー!」
いつもより元気に挨拶をしてたまごが待っている居間へ急ぐ。
「たーまちゃん!今日ねー…」
ペラっとたまご専用毛布をめくって話しかけると、そこはもぬけの殻だった。
「……?ん?え、いない…?」
そんなまさか。だって朝まではここに。
もしや泥棒!?空き巣!!?
今時珍しい巨大なたまごを狙って巨大組織がこの家に…!?
「と、とにかく手がかり…っ」
証拠があればすぐに通報してやる。
わたしの頭はこれでいっぱいだった。
カタッ。
突然背後から物音がした。
あまりに突然で心臓が止まるかと思った。
汗がダラダラと出てくる。
後ろにいるのは間違いなく犯人。
背を向けていては自分の命を捨てたも同然。
昔のわたしならばこのまま殺されていたかもしれない。
しかし今のわたしはまだ死ぬわけにはいかないのだ。
覚悟を決めてバッと振り返ると、そこには手足の生えたたまごが立っていた。