続けて練習しています。緊張感を持ってするとうまくなる感じがする。

楽譜です。更新してます。

でも重音のところはなかなかきれいに弾けません。

 この楽譜に出てくる19小節目の長3度の重音(ソ-シ)、20小節目の短6度の重音(シーソ)

をどう弾きたいと思っているか書いてみます。

 

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 まず旋律は無難にピタゴラスに合わせることにします。これらの重音はどちらも下の音(19小節目小節目はソ、20小節目はシ)が旋律を形作っている音なのでこれらはピタゴラス音率から決まる周波数で弾きます。具体的には(A線の解放弦ラを442Hzとしたとき)、19小節目のソ=392.89Hz、20小節目のシ=497.25Hzです。

 重音のもう一つの音(上の音)は、曲の中でどう弾くのがいいか考えて弾くのですが、単純に考えることにすれば、下の音との響きが一番きれいになるように弾けばいいです。ピタゴラスのまま弾くとそれぞれ、19小節目のシ=497.25Hz、20小節目のソ=785.78Hzとなるのですが、いい響きになるようにこれをいろいろ変えてみればいいわけです。といっても大きく変えすぎて別の音に聞こえてしまってはいけません。”だいたい”もとのピタゴラスの音の周辺で探すということです。よく言われるのは「周波数比が簡単な整数ならいい響きになる」です。これは実は疑わしく思っているのですが、ここではそれに従ってみます。

 ピタゴラスのまま上の音を弾くと下の音との周波数比はそれぞれ、3^4/2^6=81/64 と 2^7/3^4=128/81 です。これを純正律に基づいて比を考えるとそれぞれ 5/2^2=5/4 と 2^3/5=8/5です。純正律の方ピタゴラスよりが分母も分子も小さいのでこういうのを単純な整数比というんでしょう。この場合上の音の周波数値は、19小節目のシ(純正律)=392.89×5/4=491.11Hz、20小節目のソ(純正律)=497.25×8/5=795.60Hzです。

 ピタゴラスのまま弾く場合と比べて結構な違いが出ています。指を指板に置く位置もはっきり違っています。この考え方にによる重音の弾き方は長調、短調、無調によらず、たとえば長3度の重音なら(ソ-シのペアじゃなくても)いつでも5/4の比になるようにすればいいというものです。(「単純整数比=いい響き」が正しければです。自分は疑ってます。しつこいようですが)

ここの計算の基となった表を参考までに添付しておきます。自分で作ったものです。記事の一番下にあります。

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 残念ながらまだ自分は演奏の中でこういった調整をできる段階ではないので動画ではいいかげんに弾いてます。でも上のように弾きたいという目標、理想があると練習にも熱が入ります。うまくなったら自分で上に書いたことを実験できるんですが。

 

 今日の練習動画は↓です。動く楽譜の同期がずれてます。速さ設定間違えました。

 

参考:上の計算で使った表

 

注:増4度と減5度はここでの重音の考えでは一緒に考えるべきものですが表では別に書いてあります。