「The MAZE」人生を楽しむのだ。
怒涛の2017が終わり、新年2018を迎え、もう1月は中旬。
“師走”という言葉をずっと頭の中で納得させるための着地点にしながら、2017暮れは自分が演出を手がけたLIVE737であっという間に時間が過ぎました。
一年前の2016→2017、同じく呉初開催だった歌とダンスの祭典、LIVE737の演出と、初の舞台主演で音効と小説の主人公を演じさせてもらった「赤魂」の同時進行と時を思い出す。。
今年は舞台がないものの、引き続き演出をさせていただくJAM2018が控えているので、初夢もその内容だった。
苦笑
どちらかと言うとアーティストとして舞台で歌うことより、演出してお客さんと出演者を盛り上げる側に気持ちが強く傾いてしまい自分から表で公表してなかったけど、
2017のLIVE737はとんでもないことが繰り広げられてました。
(写真はエンディングの挨拶場面)
と言うのも、
なんとLIVE737の表題に付いていた“迷路探偵ピエール”は、広島が誇る呉市出身の世界的デザイナー、カミガキヒロフミさんが手掛ける世界30カ国以上で販売されてる絵本で、その舞台化だったのだ。
凄いのはそれだけじゃなくて、俺の名前は神垣喜一。
つまりカミガキヒロフミさんは呉のある地域から派生した苗字“神垣”を名乗る自分の遠い親戚に当たる人。
詳しく調べてはないけど、同じ家系で同じようにアートの世界に進んで成功を収めていて大尊敬してる人です。
そのカミガキヒロフミさんが描いた絵本に、その舞台の演出と音楽家として主題歌を作らせてもらったことは、光栄という言葉以外の何物でもないし、誇らしく思ってる。
最近、恥ずかしげもなく“プロデューサーとして”なんて自分でよく口にするけど、良い意味であえてそうして自分にその責任とプレッシャーをかけてる感じかな。
Vlidgeの1人として恥ずかしくないプロデューサーの端くれとしても、時代の流れの先を進むためにR&Bを経由して新しいジャパニーズポップスのクリエイターとして小さな旗揚げをさせてもらった。
その作品が、これ。
実は2017の12/23と24、呉で行われたLIVE737~メリークレスマス~で、会場限定で先行発売を敢行させてもらった。
広島に帰って来てから今まで、ここでプロデュースして来た作品を集めた作品集。
そしてこれは究極。
上のジャケットとこちらの画像とよく見比べて頂きたい。
(※実際に迷路探偵ピエールの絵本に使われてる絵なので、画質を落としてあります。)
そう。
なんとジャケットではピエールに代わって自分がポーズを決めている。
つまり、ヒロフミさん本人に自分を書いてもらった上に、
迷路探偵ピエールの世界、さらにはピエールのガレージに行って、あのソファに座ってしまったのだ。
笑
冗談抜きでこれは(冗談は言ってないけど)、世界中のピエールファンの方々にも大変恐縮な宝物を手にしてしまったとんでもないことになる。
ていうかそうであることを除いても、自分自身がキャラクターとして絵の世界に招いてもらったこと自体、一生の宝物だ。
これに関わって頂いたスタッフの皆さんとの出会いとヒロフミさんに、心からの感謝です。
本当にありがとうございます。
そしてこれは、その世界にいる俺からのメッセージ。
前作「The SWITCH」は、現時点での自分のサウンドに対してのこだわりを追求したアルバム。
対して今回の「The MAZE」は、誰の耳にも馴染むサウンドと共感を目的にした究極のポップスアルバムと言えるかもしれない。
近いうち正式なリリース日と購入方法等をお知らせします。
自信を持って全国に向けてアピールしたいこのVlidge 発、Kiichiの広島産ポップスワールドを、是非、皆さんの力も借りて広めたい。
2018、引き続き、あらためてよろしくお願いします。
「勇往邁進」Kiichi
お久しぶりです。
「赤魂、始まります。」
ついに終わりました。
舞台「赤魂」。
門田さん、
舞台監督の船越さんを始めとするコネクトライン、コンセプトワーク、舞台スタッフのみなさん、
よくぞ役者の経験などない自分を“座長”と呼んでくれました。
笑
早野役の十輝くん、
大地役の悠呂と凛成、
早野役の十輝くん、
天使役の小原春香ちゃん、
寧々役の岡崎花帆子ちゃん、
監督役の高尾六平さん、
悪魔くん役の柿辰丸さん、
本番は自転車泥棒役だけど、アシスタントとしておれにとっては天使だったり早野だったり監督だったり…の小橋遥ちゃん、
クリスさんはじめFLEXダンサーのみんな、
演技指導でお世話になったフタバ図書の吉賀さん、
見守ってくれたFLEXのTAKAさんPEETさん、
UMEちゃん、YOSHIO、受付担当してくれた筒井さんはじめFLEXのみんな…
携わってくれた人全員だ、
そして寺谷を生んだ、エンジェルボール原作者の飛騨 俊吾さん。
ほんとにありがとうございました。
一生忘れることはない経験になりました。
舞台「赤魂」、そして小説「エンジェルボール」という作品、その中で生きている寺谷が、
長い間、忘れてた自分の中にある“赤魂”に気づかせてくれたような感覚。
そもそも自分は、
変化球も投げられる人間じゃない。
魔法の球なんて以ての外。
かっこよくスマートな人に憧れているだけの不器用な人間。
それが、世の中を渡っていくためにはどれだけ賢く、どれだけちゃんと、どれだけ器用に裁けるか、
どれだけ上手に世渡りしていくか、
「夢ばっかり追いかけてないで、そういうことが現実的に大事だろ。」
もうここ何年かそんな風に考えてました。
そして誰より自分のことを分かっているかのように振舞ってました。
しかも、
自分の場合、音楽で曲の中の主人公に自分の想いを語らせました。
熱く、素直で、そしてまっすぐでいたいという気持ちは、曲の主人公に任せて語るだけ。
それで満足して、実際の自分はそうではなかったと思う。
今さっき、ナウシカを観てました。
アニメの世界ですが、宮崎駿さんが作り上げたキャラクターが、純粋でまっすぐな正義感や、自然の大切さや、生き物としての倫理観などを訴えてるのではないかと思う。
それを観た自分は、立ち止まって考える。
人によっては、その後の生き方に大きな影響を受けることもあると思う。
自分も、
舞台「赤魂」、そして小説「エンジェルボール」という作品、その中で生きている寺谷、そして早野や寧々、天使、悪魔、大地と出会って、変わらなきゃいけないんだと思えた。
変わるというか、呼び起こさせてもらった。
音楽の世界でも、切れないほどたくさんのアーティスト達が、数え切れないほどの曲の中で、愛について正義について平和について、今日もどっかで歌ってる。
同じようなことを何回も。何のためにってぐらいね。
それには必ず意味があるんだろうな。
2017年の舞台「赤魂」は終わりました。
けど自分にとっては、
「始まります。」かな。
寺谷を演じさせてもらえたことで、寺谷が気づかせてくれたことで、寺谷が自分の中に生きてることで、
もう一度、“熱く、まっすぐ、夢に向かって生きていく“
そんな舞台を、
ステージではなく日々の生活で。
自分も音楽の世界での作家の端くれとして、
音楽の作品を聴いて少しでもそんな何かを感じてくれる人がいるとしたら、自分にもそんな影響を与えることが出来るとしたら…、
自分が作った作品の主人公達は生きてるからさ。
よっしゃ、やったるで。
神垣“寺谷和章“喜一 笑