『エリア内での力強さの欠如がバレンシアをコルネジャで断罪する』


 マキシ・ゴメスがブランキネグロのゴールを決め、ラウル・デ・トマスがハーフタイム直前に同点ゴールを決めた。



 バレンシアはピッチ上で上回っていたにも関わらず、エスパニョールを倒せなかった。ホセ・ボルダラスのチームはほぼ全ての勝負に勝ち、チャンスを作り出していたが、チャンスを活かしたり、失点シーンでラウル・デ・トマスにスペースを与えないようにするのに必要なエリア内での力強さの欠如によって、勝利を奪えなかった。消化試合となったチーム同士の試合は、テンションが低く、両チームとも最後は均衡を破ろうとしていたものの、同点で、両チームともカンテラーノをデビューさせて終わった。マリオ・ドミンゲスはブランキネグロのトップチームでデビューを果たした。


 前半はバレンシアが敵陣でよりプレーをして推移していった。3分、エライ・コメルトがホセ・ルイス・ガヤのクロスからファーサイドでシュートを打った。ディエゴ・ロペスが足で弾き、スイス人センターバックは首筋をキーパーの足に激しくぶつけた。


 時間は過ぎていき、15分を過ぎるまでエリア近くでの決定的なシーンはなかった。バレンシアはハイプレスを敢行し、エスパニョールゴールの近くでボールを奪ったが、ライン間を使うこともできた。マルコス・アンドレが左サイドからドリブルで運んだ後ファーサイドにシュートを打ったが、ホームチームのキーパーにキャッチされた。フルキエの右サイドでの素晴らしいプレーからマキシもゴールに近づいたが、セルジ・ゴメスが予測したスライディングでデュエルに勝利した。


 この30分間はバレンシアがリードするための戦いの勝者はウルグアイ人だった。ティエリー・レンダルとカルロス・ソレールが素晴らしいワンツーを見せ、ポルトガル人はスピードでマークマンに勝ち、エリアの真ん中にボールを入れると、ペリコのセンターバックに競り勝ったマキシ・ゴメスに合った。バレンシアはゴールに値したが、ゴールの後は消えてしまった。


 エスパニョールはまず、オフサイドで取り消されたが、プアードのゴールで反撃した。その数分後、ポジショニングの悪く、反転できなかったコメルトの背後をとったラウル・デ・トマスのゴールで同点に追いついた。マドリード出身のフォワードはシレッセンとの一対一を制し、ハーフタイム直前に同点にした。


 後半はより熱い試合だった。3CBによるビルドアップ、相手の弱いプレッシングによってバレンシアはボールを保持し試合の主導権を握った。しかし、決定機が訪れたかは別の問題だった。というのもイライシュの強烈だが正面のロングシュートを除いてキーパーのディエゴ・ロペスを脅かすことができなかったからだ。選手交代がバレンシアの攻勢に拍車をかけ、ビルエナに防がれたものの、マキシ・ゴメスのシュートでいいチャンスを作り出した。

 

 より決定的なチャンスは、数分後、ティエリーが注意深くセルジ・ダルデルへのパスをエリア内で奪ったが、ディエゴ・ロペスが一対一でポルトガル人を止めた時だった。時間が経過するとエスパニョール陣内でのプレーが多くなり、ブロックも次第に低くなっていった。バレンシアニスタは勝負を決定づけるこの陣地的な優位を活かせず、マリオ・ドミンゲスのデビューが最も目立って試合が終わった。