年明け早々の2日に日本からドイツへまた戻ってきました。羽田のホテルにいる時に地震が起こり、次の日に羽田から飛び立った数時間後に爆発がありました。
今年は元旦から悲劇の連続で、一年で最も大事でおめでたい日にこんなことがあるのだろうかと、信じられない気持ちですし、心が痛みます。
ドイツに戻って来てからは雨の日か、または気温がマイナスの日々ですが、こちらの生活が戻って来ると娘のいない現実に直面して、悲しくなることが多いです。
日本での滞在は、穏やかな気候に助けられて、安くて美味しい日本の食に恵まれた時間だったので、心の慰めになりました。
毎日のように外へ出かけ、太陽の光を浴びられることにここまで幸福を見出したのは今まで無かったかもしれません!
ドイツのデュッセルドルフは、10月から2月ごろまではずっと天気が悪く、ただでさえ乗り切るのが大変な時期なので、今この状況で日本に行けたことは大正解でした。
日本の色々な場所に娘との思い出が詰まっていて、それを一度受け入れないといけないのは辛い作業でもありましたが、これも前に進むためのステップなんだとあえて足を運んだ運んだりもしました。
音楽友達の朝光や、みなつさんとも久々に会うことが出来たり、リモ演メンバーや、娘がドイツの幼稚園でお世話になっていた先生や、ドイツで教えている生徒さんのお母さんなど…大切な友人たちが駆けつけてくれました。
そして地元の友達にもたくさん会えて、皆それぞれの優しさと思いやりに触れることができたのも大きかったです。
保育園から中学までの同級生で、第一子の娘さんを病気で亡くしている子がいて、そのことを他の友人から聞いた時に「会いたい」という思いに駆られ、滞在中に23年ぶりの再会を果たしました。
久しぶりというのに同じ境遇を味わったもの同士、心の内を話し合って痛みを共有できたことがなによりも大きく、とても貴重な時間でした。
その同級生は結婚と出産が早かったのもあり、すでに6歳と4歳の可愛い子供たちに囲まれて、今は仕事に育児に充実な毎日を送っています。
彼女曰く「初めは心にポッカリ穴が空いたような感覚だったけど、子供達の成長と共に少しずつその穴が埋まっていった」とのことでした。
私の場合は穴が空いたというよりも、心に大きな傷を負ったような感覚で、それがとてつもなく痛む時や苦しくなる時があったり、落ち着いて前を見れている時があったりまちまちです。
人も違えば感受性も違うので、慰め合うことはできても、どうやって身内の死を受け入れるかは最終的には自分自身がどう心に折り合いをつけて前に進んで行くかという個人戦だとつくづく思います。
娘の死に深くとらわれず、忙しく日々の生活に追われているうちに時間が経ってだんだん傷が癒えていくといいなと思っています。
日々育児の合間に少しずつ個人チャンネルの動画編集も再開しています。
ありがたいことに4ヶ月前に投稿したカノンの動画も6000回再生数になり、チャンネル登録者が少しずつ増えていくとモチベーションにも繋がるのでとてもありがたいです。
リモ演チャンネルも1ヶ月に一度の更新になりましたが、新年一発目の動画も無事に公開できました。
そして日本へ行く前のことですが、バイオリンの生徒さんのお母さん方たちとお茶をする機会があり、当時の状況や心境を語り、皆さんから温かいお言葉をいただきました
バイオリンを教えることで楽しみの一つは、生徒さんのご家族との交流もあることです。
良い親御さんたちに恵まれているのか、レッスンの傍らさまざまなお話ができてそこからの気付かされる発見も多いです。
今年も生徒さんたちが上達するように、そこにもしっかりエネルギーを注いでいこうと思います。
それでは本年も細々とブログを更新して行こうと思っていますので、よろしくお願い致します