(私は主に、リフォームに伴う物の整理や断捨離に追われていました。)
日本でも最近DIYと言って自分で何かを作ることが浸透しているみたいですが、ドイツは基本的に自分で全て組み立てることが一般的。
そこには誰かにやってもらうとお金がかかるという、ドイツ人の節約精神が関係していると思います。
なので夫もドイツでは家具の組み立てはもちろん、壁の張り替えやペンキ塗り、床の張り替え、台所の設置など色々やってきたわけですが、日本ではなかなか事情が違うことに気付きました。
内装を変えようとしても、材料費がなかなかにお値段がします。
やはりリフォームは業者さんにお願いするのが一般的で、家庭ではあまり需要がないから値が張るのでしょうか・・・。
それでも自分でやった方が経済的ということでしょっちゅうホームセンターへ出かけていました。
そこでドアを買って外枠を切ってもらうことにしたのですが、従業員の方々は最初から
「こちらで切れますが、多少の誤差は生じますし、オリジナルほど綺麗にはなりません。
もし切りすぎるとドアの中の空洞にいきついてしまうかも・・・」
と不安げ。結局4人の従業員の人が話し合い、最終的に切ってもらった結果
切り目も綺麗、そして超正確。
最初あれだけ不安を煽っておいたのはなんだったのでしょうか。
完璧な寸法で切っていただいたので、ドアの取り付けもあらかじめ作っていた枠の中にスッポリおさまりました。
この件で思い出した、ドイツのとあるホームセンターで木材を切ってもらったときのこと。
数ミリ単位で長さを指定した紙を渡して、いざ木材を切ってもらうと
大きさはバラバラ、しかも切り目が真っ直ぐでなく斜めになっているではありませんか。
「すみませんが、こんな正確に切られてない木材は受け取れない」
と夫が従業員にいうと
「そんなら最初からそう切るように言え!」
と逆上
あろうことかその場にその木材をダーンと叩きつけて去っていきました。
もうこちらは呆然笑
(結局その木材を持ってくこともなくお金も払うこともなく済んだのですが)
もちろん全てのホームセンターがそうではないですし、たまたまそうゆう人に当たってしまっただけなのですが、言論や行動の自由、そして客と従業員が平等である国だからこそ起こり得ることだなぁと感じました。
日本だったらソッコークビになるような。
今思い出せば笑い話ですが、なかなかにショッキングな出来事だったので、日本の従業員の謙虚さと正確さを見た時に思い出してしまいました。
そしてドイツに戻ってきて、スーパーで買い物した際も感じた、日本とのギャップ。
ドイツでは店員さんがレジ打ちをしている間に、商品をどんどんマイバッグに入れなければなりません
もちろんカゴに入れてくれるわけでないので、
レジを通したものは適当に散らばるか山積みになっていきます。
そしてこちらが入れている最中にレジ打ちを終えた店員さんが合計金額を言ってくるので、そこでお金を素早く払います
ここでモタモタしてると無言の圧を感じます。笑
レシートをポイッと商品の上に乗せられると、すぐに次の人のレジ打ちを容赦なく始めるので、残りの商品を急いでしまい、退散。
ここでもモタモタしていると、次の人の商品がどんどん流れてきます
こんな効率化重視の流れなので、日本の店員さんが親切に待っていてくれる文化が恋しくなりました。
さて、気は乗りませんがそろそろドイツモードに切り替えようと思います